|
||||||||||||||||
「アマクサローネ」は熊本県天草市で年に一度開催されているイベントです。2018年で11回目を迎えました。天草大陶磁器展(こちらは2018年に15回目を迎えました)と同時期開催で、毎年11月3日の文化の日を中心にして連続で5〜6日ほどの期間で開催されています。 アマクサローネの実行委員は現在11名、昼間の仕事はばらばらです。今年はどんなアマクサローネにしていきたいのか会議を重ねながら、出展者を募り、同時に実行委員からも出展してほしい作家さんに声をかけ、出展以外のイベントの企画、出展作家さんが決まってからは会場設営の準備、snsでの告知…イベントを開催する上では当たり前すぎる、けれども続けていくにはなかなかしんどい、さまざまな仕事。来場者の皆さんにアマクサローネを楽しみにしていただくためには、楽しみになるような作家さんに出展していただかなければならないし、楽しみになるような作家さんに出展していただくためには、作家さんがきちんと稼げるイベントで無くてはならない。当たり前のことですが、難しい問題です。他県からも出展応募が少しずつ増えてきて、ジャンルもさまざまになりつつあり、少しずつ解消していけているのかなあと思います。 そして、何より、実行委員が実行委員をしていて楽しいのか。 過去には石野卓球氏、みうらじゅん氏などをお招きしてイベントを重ねてきました。 アマクサローネにはここ数年ミシマ社の本屋さんが出現していました。書店に直接本を届ける出版社であるミシマ社。の熱烈なサポーターが実行委員にいたことでミシマ社の本屋さんがアマクサローネに出現、ミシマ社社長の三島さん、営業のみなさんが毎年天草に来てトークイベントをしてくださいました。そしてついに今年、現在日本中で街の小さな本屋が続々と閉店しているなか! 実際に「本屋と活版印刷所」として店舗を構えることになりました。ミシマ社を中心にした本を扱う本屋さんと、活版印刷(1591年に長崎の加津佐から熊本県天草へと活版印刷は伝わりました。そして日本では天草で初めて、イソップ物語が活版印刷されました)の店舗です。…愛のあかしです。 一年に一度のお祭りであるアマクサローネから、日常に広がっていくもの、ことたちがあります。だけどこれらは急にあらわれた成果ではなく、楽しいと思うことを続けてきたら、その楽しさがどんどん発酵して、今こうなってきています。”こうあるべきだ”とか”こうするべきだ”ではなくて、自分が楽しいものに貪欲に進んでいくと、広がっていくものがあり、そしてそれが自然とその場を発酵、活性させていくことになるんだと思います。 天草はとても面白いところですよ。おかしな人がたくさんいます。 是非、アマクサローネにいらしてくださいませませ(さだまさし) |
||||||||||||||||
●<もりもと・ちか> 本屋と活版印刷所 |
||||||||||||||||
Copyright(C)
2005 GEKKAN SUGI all rights reserved |
|||