特集  日南市子育て支援センター 『ことこと』 オープン!
  可笑しい人達

文 / 匹田翔

   
 
   
 

私は普通です。普通であると信じています。
私の周りには可笑しい人達が多いです。
一昨年度の途中から私が所属する南那珂森林組合の木工加工事業に配置転換になって今日にいたるまで様々な活動をして前述のように思ったのですが、この可笑しい人達の熱量ったら半端ない。まるで台風のように周りを巻き込んでいく。今回の子育て支援センター『ことこと』に関わっていた殆どの方々がこの可笑しい人のように思われて仕方がないのです。
そして、おもちゃと家具の製作に関わることになりましたが、さすがに一筋縄ではいかないような注文が多かったです。杉玉に至っては通常の丸ではなく楕円形のものを10000個という数を用意しなければなりませんでした、期間がない中で乾燥した適当な材料を探さなければならず、色々なところに問い合わせてもらい、と製作者サイドには色々と迷惑もかけました。また家具においても職人のこだわりからか、柾目の材料を用意するところから最終的に組み立てるまでの紆余曲折、様々なことがありました。しかし、実際にできた杉玉をみたときや加工場で次々と組上げられていく家具をみたとき思わずにやけてしまいました。どうやら、大分侵されていたらしいです。

   
 
  楕円形の杉玉の製作工程
   
 
  こだわりの柾目材のテーブル
   
  さらには、オープンまで1週間、新たな注文メールが降ってきて、『間に合いますかね』、『なんとかなると思います。』こんなやりとり、やっぱり大分侵されているようです。途中、ことことを見てから大分テンションが上がり始め、無理だろと思うようなことが無理でないような気がしてくるというおかしな現象が自分の中に起きていたのです。みんなこうやって侵されていき最終的に可笑しい人になっていくんですね。
可笑しい人って、笑える人、人を笑顔にできる人だと私は思います。
子育て支援センター『ことこと』はそんな素敵な可笑しい人達が作った自然と笑顔がこぼれる空間になっていると思います。杉に囲まれて笑顔で可笑しい子供達が成長して、日南市を杉いっぱいの可笑しい街にしてくれたら最高ですね。
最初に書きましたが私は普通です。でも、これからもっと杉の魅力に侵されて、私も可笑しい人になっていくのかなー。
   
   
   
   
  ●<ひきた・しょう> 南那珂森林組合
   
 
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