ATELIER MUJI有楽町『木を見て森を見る!』展(前編)
  ATELIER MUJI 『木を見て森を見る!』展 WS日記

文 /小嶋 紗代子

   
 
 
 
10月12日 (金)
初日スタート。会場には約10名のコイヤチームのスタッフが常に在中しており賑やかな雰囲気。床貼りを実演しつつ、「ウッドフラワーづくり」を開催。まだ何もない状態だが、これから徐々に出来上がっていく展覧会であることをお伝えすると興味を持ってくださる方も多かった。
 
     
10月13日(土)
午前中は「ウッドフラワーづくり」を開催し、午後から「すぎの床を貼ってみよう!」をスタート。関係者も多く来場され、大変賑わいをみせた。貼り終わった様子を見にいらっしゃる関係者も続いた。
 
     
10月14日(日)
「カスタネットづくり」はスタート時より満席。途中お客様が途切れ、アトリエ前に参加者募集中のパネルを立てお客様の呼び込みを行った。「杉の積み木づくり」は、ご家族で参加される方が多かった。「杉のキッチンをつくろう!」には9割の方が組み立てと塗装の両イベントに参加されていた。
 
     
   
     
10月19日(金)
開店直後から「ヒノキのビスケットネックレスづくり」を目当てにご来場される方が複数いらっしゃった。午後に一旦落ち着いたが、1日を通して会場はお客様で賑わう。お買い物途中でたまたま前を通りそのまま参加してくれた方も多くいらっしゃった。
 
     
10月20日(土)
「杉のしずくアクセサリーづくり」は1時間ほどで終える方が多く、「クリスマスリースづくり」の転換はゆとりを持って行うことができた。講師の方の説明を受け、ご自身で飾りのアレンジをされるお客様が多かった。会期中ワークショップのリピーターの方もいらっしゃった。
 
     
10月21日(日)
本日も「クリスマスリースづくり」で使われるヒノキのフレッシュな香りの中、ワークショップを開催。「杉のしずくアクセサリーづくり」と「クリスマスリースづくり」は両日とも女性の参加の方が多い印象。「いい眠りのコツと杉のベッドをつくろう!」は、講師の方が眠りについてのコツを丁寧にお話してくださった。
 
     
   
     
10月27日(土)
「杉のスツールをつくろう!」1回目を開催。トークショーは通りすがりやコイヤチームのお知り合いで当日参加の方も多かった。

10月28日(日)
「杉のスツールをつくろう!」二日目。余りの材料を使い即興でテーブルなども制作くださった。ワークショップ中、ご興味を持ってくださる方も多く今後のイベントなどの質問もいただいた。
 
     
11月3日(土)
開店後、二つのワークショップを開始。「鹿沼組子づくり」は参加率よく進みも早く、参加者全員が作業時間より前に無事に終了。「ゴム鉄砲のぴーすぴすとるづくり」は、男児に大人気だった。時間がなかったりまだ小さな子たちは射的を体験してもらった。
 
     
   
     
11月4日(日)
「杉の箱をつくろう!」を開催。板材の下準備がされていたこともあり、参加者全員が順調に作業が行われ、ほとんどの方が2個作ることができた。ワークショップ終了後、会場には杉の箱が積まれ、新たに天草家具も展示された。
 
     
11月10日(土)
「ティッシュケースづくり」、「コーヒードリッパースタンドづくり」を開催。講師の方が丁寧に説明をしてくださり、お客様はスムーズに組み立て作業を行っていた。また、余った端材で簡便なコーヒースタンドが作れるキットもご用意されており、お客様が十分にワークショップを楽しむことができた。
 
     
   
     
11月11日(日)
「ヒノキのハザイガンづくり」を開催。子どもに付き添う大人の方やコイヤチームスタッフのお子様なども参加し満席状態。開催中はワークショップの様子を見て興味を持っていただけ、当日参加のご家族もいらっしゃった。
 
     
11月17日(土)
「縁日」1日目。有楽町店最終セールが開始され、店舗内はお買物客で混雑し、レジ待ちの列が展覧会場の手間まできていた。午後からは店舗1F入口付近で呼び込みを行い、興味を持たれる方が多かった。親御様がレジ待ちの列に並んでいる間に縁日に参加されるお子様もいた。


 
     
11月18日(日)
「縁日」2日目。引き続き店舗内は混雑していた。金魚すくいはオープン後、すぐに席が埋まるほどの人気ぶりで昼過ぎには完売した。昨日に引き続き、お子様が興味を持って親御さんを引き連れて参加してくださることが多かった。幼稚園生から中学年まで幅広く遊べる内容であった。計約50名程がご参加。
   
     
11月24日(土)
コイヤスタッフが早朝から「とばし絵」のワークショップ準備。お子様が絵の具を使う内容だったので、作業中の汚れが心配だったが、参加された子供も親御さんも気にせず楽しんでいらっしゃった。3-5歳程度の子供たちが多く賑やかだったので外から見学される方もいた。

 
     
11月25日(日)
店内は15時頃からレジ待ちの列が長くなり始める。「とばし絵」のワークショップは、連続で参加される方がいらっしゃった。休憩時間は「つみきゅ」がお子様に大人気だった。
 
     
   
     
     
   
   
 
  森見る展なんでもトップ10
   
  1.ATELIER MUJI最後の展覧会、なかなか決まらない会期と閉店最終日。緊迫するS氏とK氏のメールのやり取り。
  店舗最終日が決まらず、開催まで2ヶ月をきっても会期やイベントスケジュールをなかなか組めずにいた。情報は二転三転し、関係者には大変迷惑をかけ続ける中、二人のやりとりのメールは徐々に緊迫していった。
   
  2. コイヤチームの素早い準備と撤収に圧倒。
  コイヤチームの阿吽の呼吸でワークショップの準備や撤収は、いつも滞りなく行われた。各地方からご協力頂き、ハードなスケジュールにも関わらず、時にはお客様の為に休憩もせずにイベントを盛上げてくださった。
   
  3. 5000部チラシを発注後、誤字発覚。(本刷り直前に修正)
 

本展の軸となる展覧会概要文の文末に誤字が見つかった。何度読んでも違う一文字に血の気がひいた。本刷り開始の早朝に発覚し、間に合わない恐怖に冷や汗をかきながら慌てて印刷会社に電話。なんとか本刷り前に修正することができた。

   
  4. 変化する展覧会。毎回ライティングとレイアウトを考える週末。
  毎週末イベントを開催し、会場に作品を追加していく。会場のクオリティを保つ為に都度ライティングやレイアウト、固定方法などを決めていた。週末に心が休まることはなかったが、徐々に売場が縮小されていく中で、作品を増やし、会場を作りあげていくことが面白かった。
   
  5. 史上最多数のイベントを夜なべしてwebにアップ。募集開始3日目で満席。
  Webサイトでイベント募集をする為、誤字脱字のチェックや日時の最終確認など、ギリギリまでWEBのシステムに情報をアップした。嬉しいことに募集開始3日目でほとんどのイベントは満席となった。
   
  6. 無印良品の品質保証チェックを通過できそうにない大きすぎるハザイガン。
  参加費が発生し、お客様に作品をお持ち帰りして頂くアイテムは、良品計画の品質保証部の検査を行わないといけない。そのため試験に提出するサンプルが必要であり、その中でもハザイガンは予想以上にサイズが大きく、不安を抱えながら検査に提出したが、無事に合格。
   
  7. 壁一面に巨大なカッティングシートを10人がかりで貼った思い出。
  展覧会場の一部壁面にカッティングシートを貼った。巨大な日本地図と一文字も抜けてはならない展覧会概要文とタイトルを皆で慎重に貼り、粘着力の弱いシートに文句を言いながら無事に綺麗に貼ることができた。
   
  8. 全国の産地から押し寄せる荷物と途切れない連絡に肩身が狭くなる。
  ATELIER MUJIの事務所は大変狭く、週末行われるワークショップの備品を保管する場所が足りなかった。現場で荷物が紛失しないよう指定の用紙を貼って頂き、尚且つ配送スケジュールも綿密に立てるが、運送会社との連携がうまくいかず巨大な杉板が夜に届くこともあった。
   
  9. 店舗との調整に難航。しかしコイヤチームと臨機応変に乗り切る。
  会場裏スペースの利用方法、備品の物流、会場の電力、火の元の管理、避難導線などお客様に安全に楽しんで頂く為に店舗の規制は多く、様々なハードルがあった。その都度、コイヤチームが臨機応変に準備してくださり全てのイベントは無事に終了した。
   
  10. 店舗の最終セール。長蛇のレジ待ちの真ん中で縁日の呼び込み。
  11月中旬から有楽町店最終セールが行われた。セール品を狙うお客様で店舗内はごった返し、殺伐とした雰囲気の中で縁日の呼び込みを行った。笑顔でハキハキとお客様に呼びかけるが、彼らの目には値引きされた商品しか映っていなかった。
   
   
   
   
 

●<こじま・さよこ> ATELIER MUJI

   
 
Copyright(C) 2005 GEKKAN SUGI all rights reserved