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第二特集 |
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スギダラ忘年会&秦野ツアー報告 |
文・写真/
出水信也 |
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去る12月5日から6日にかけて、「今年最後のスギダラミニツアー&大忘年会」と題したツアーが神奈川県秦野市にて開催されました。スギダラケ倶楽部として内容盛り沢山だった2008年を振り返るとともに(詳しくは第2特集の千代田さんの記事を参照)さらなる「杉とゆく懐かしい未来」に向けての熱い語らいの場になればと思い計画されたこの忘年会。ただの忘年会かと思いきや、そこはスギダラ。ただの忘年会でおわるはずがありません。泊まりがけの忘年会、そして翌日はミニツアーまで付いたイベントとなりました。終電を気にすることなく、己の体力の限界まで語らう、まさにスギダラ流大忘年会となりました。
開催場所となった秦野市表丹沢野外活動センターは39号の南雲さんの記事にあったように、10月18日に里地ネットワークの竹田純一さんのコーディネートのもと開かれたシンポジュウムの会場だった場所です。美しい風景、参加者たちに惹き付けられた南雲さんは、すでにこのときこの場所でのスギダラ忘年会の開催を心に決めていたのでした。
●12月5日(大忘年会)
当日、出発時刻にはゲリラ豪雨のごとく悪天候となってしまい、京葉線がストップしたり、マイカーで来られた方はセンターの場所が思った以上に分かりづらいこともあったりと、開催時刻が少々遅れてしまいましたが、19時30分にほぼ全員集合することができ、大忘年会のスタートとなりました。
会場に入ってまず最初に目に付いたのが、なんとも美味しそうな料理の数々。これは今回の忘年会に多大なる協力を頂いた秦野市森林づくり課の相原さんの提案で、地元の婦人会の方々が全て地元の食材を使って作って頂きました。
さて、文章で書くよりも写真で見て頂いた方が臨場感がありますよね。
1日目、大忘年会。ダイジェストでどうぞ。
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まずは秦野の地酒「白笹つつみ」で乾杯!
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地元の婦人会の方々に作って頂いたおいしい料理の数々。
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しばし美味しい料理に舌鼓。 寺田さん、さっそく逝っちゃいましたね。
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さあ、ここからが本番。恒例の自己紹介タイム!
秦野市森林づくり課の相原さん
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はるばる大阪から参加してくれたスギ関のふらふらし杉こと水木さん
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はだの里山保全再生活動団体等連絡協議会副会長
関野さん(左)爆笑をさらった山口森林組合長 通称組長(右) |
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自己紹介は必ず全員!そりゃ時間もかかります
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スギコレの常連!寺田さんも |
藤森さんも自己紹介! |
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しつこいようですが、必ず全員やります!
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みなさん、話を聞いてたり聞いてなかったり(笑)
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なぜか踊ったり。
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そんなこんなで、全員の自己紹介が終わった頃(24時!)、
里地ネットワークの竹田さんが出張先の札幌より到着!待ってました!
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竹田さんも合流し、まだまだ続く熱いスギダラ談義は場所を変えて暖炉
のあるこの場所にてスタート!平成22年に秦野で行われる全国植樹祭に
向けてどんな仕掛けをするか?来年行われる間伐材コンペはどんな内容に
するか?など、この場ならではのおもしろいアイデアが生まれました。
さらには山口組(合)長からスギダラ秦野支部の立ち上げ宣言(?)
も飛び出し、盛り上がりは遅くまで続きました。
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そろそろ限界の様子です…
‥ところがこの後、復活者まで出て来て朝6時までスギダラ談義は 続いた模様です‥
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● 12月6日(ミニツアー)
翌日は昨日の雨が嘘のようなすばらしい晴天に恵まれました。
都心から1時間あまりで行ける秦野市の美しい里山や風景をまずは体験してもらおうとこのツアーが計画されました。ツアーのガイドは竹田さん、相原さんにお願いしました。
一言で言うと「秦野の風景は美しかった」。手入れされた山間は明るく、広葉樹が多いために色鮮やかで、僕ら以外にも何人か人が集まって作業したり暖を取ってたり…、自然と人の豊かな関係を見ることができました。
こちらも説明するよりも写真を見ていただいた方が良いですね。
2日目、秦野ミニツアー。ダイジェストでどうぞ。
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昨夜に引き続き、地元婦人会の方々に作っていただきました。うまい!
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さわやかな朝です。すばらしい晴天。
朝6時まで飲んでいるとこんな感じ。
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出発前にセンターをバックに集合写真をパチリ。
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バスに乗り込み、いざ出発です。
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まずは羽根周辺の山へ。
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とても明るく、落葉が色鮮やかです。
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近くにある里山ふれあいセンターを見学。地域の資材を活用した木工製
作等ができ、市民に広く利用されています。
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バスにて移動し、「生き物の里」に到着。この竹藪の向こうは以前は笹
竹で覆われた土地だったそうですが、地元の方の力で少しずつ整備した
そうです。
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人が手を入れることによって蘇った風景。田んぼでは古代米の栽培も
行っています。収穫前にシカやイノシシに食べられてしまうこともある そう。自然と動物と人間が共存している、豊かな風景。
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バスまでの道すがら、豊かな自然が眼前に広がります。手前にあるのは茶畑。
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バスにて移動し、地元の方々が落葉かきをされている現場を訪ね、つきたてのお餅をご馳走になりました。
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里山に馴染んだ小屋。
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小屋の内部。透明の波板スレート屋根の上に落葉が落ちてとてもキレイ。
手前にいらっしゃるのが忘年会に来てくださった関野さん。
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やわらかな太陽光が降り注ぎます。
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みんなもついてみます!簡単に見えて意外と難しい。
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あんこ餅と辛味餅をいただきました。
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辛味大根がめちゃ辛い!!
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バスにて移動し、昼食は絶景ポイントである菜の花台にて取りました。
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やはり青空のもと食べる食事は何ともおいしいものですね。
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付近には木造の展望台があります。
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展望台にのぼるとさらなる絶景が。
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何とも美しいこの大パノラマ。江ノ島、大島、相模湾から伊豆半島まで見渡せます。
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さて、いよいよ最後のポイント、県立秦野戸川公園にある吊り橋を渡ります。
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眼下に広がる公園が再来年に開催される全国植樹祭のメイン会場となっています。
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ここでも植樹祭とコンペをどう絡ませるか、プランを練ります。 コンペの授賞式は野外活動センターで泊まりがけで行おう!などおもし
ろいアイデアが出ていました。
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橋上にて記念撮影。
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いよいよ怒濤の2日間も終わりとなりました。最後は解散場所の渋沢 駅にて、即興で考えた「秦野三本締め」にてお開き。みなさま、どうも おつかれさまでした。
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● 最後に
まず、今回のツアー開催にあたって、秦野市森林づくり課の相原さんにはセンターの手配から食事の手配、さらにはマイクロバスもチャーターしていただき、しかも最小限の料金に設定して頂きまして(おそらくかなりご協力いただいていることと思います…)、何から何までお世話になりっぱなしでした。また、里地ネットワークの竹田さんのコーディネートによりスギダラと秦野市との繋がり、このような会を開催する運びになりました。お二方には多大なるご協力をいただきましたたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
ぼくは今回のツアーに参加し、秦野のみなさんの里山への取り組みを見て、それぞれの熱い思いと場所の持つポテンシャル強く感じました。これは、秦野だからこそ出来ること、秦野から発信しなければならないことがあるような気がしてなりません。
前述したように、秦野市の里地への取り組みはまだまだこれからも続くのです。
まずは来年2009年に間伐材を使った作品コンペが行われます。秦野の里山に似合う小屋のデザインや、再来年春に行われる全国植樹祭に並べられるベンチのデザインなどを応募する予定で、さらに受賞作は実作することや商品化を想定したコンペになるということが構想されています。また間伐材といっても杉や桧だけでなく広葉樹や竹などもあるので、応募者の構想も広がり、これまでにないおもしろいコンペになるのではないかと思っています。
詳細は現在詰めている段階ですので、まもなく正式に発表されると思います。どうぞお楽しみに。
スギダラ会員の皆さんもぜひこのコンペに参加して、自然と人との繋がりを一緒に考えてみませんか?
そしてまたみんなで秦野に集まりましょうね。
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表丹沢・地場産材活用デザインコンテストの詳細は下記サイトをご覧下さい。
我々のツアーの写真も沢山公開されています。
秦野の里地里山:http://satochi.net/hadano/
里地ネットワーク:http://satochi.net/ |
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●<でみず・しんや>ナグモデザイン事務所
香川県直島出身
東京造形大学卒業
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