特集 スギ天 長良ツアー
  長良ツアー フォトダイジェスト

文/ 堂元洋子

 
1日目 2010年5月22日(土)
   
  ●集合!
   
  東京組11名、スギ関1名、スギ天5名、親和木材工業さん4名、総勢21名が岐阜県・新鵜沼駅に集合。
  スギ天・キャッシーより、今回のツアー案内役である親和木材工業の古田社長を紹介いただき、ツアー開始!
   
  名鉄犬山線車内でお弁当を食べるいけない大人たち   新鵜沼駅に集合
   
   
  ●親和木材工業、工場見学
   
  早速、親和木材工業へ移動。
   
  親和木材工業の工場へ    
   
  まずはミーティングルームにて、簡単に参加者が自己紹介をしたところで、スギダラ会員証材の贈呈式。
   
  山口支部長(左)より親和木材工業・古田社長(右)へ・・・   スギダラ会員証の材を贈呈です
 

会員の皆さんへお渡ししている会員証の材は、各支部のみなさまよりすべて無償で提供していただいています。6代目の材は天竜支部に協力いただくことになり、ここで夢の東海コラボ「天竜材を、岐阜で加工」!材の提供は山口支部長((有)アマノさん)、加工は親和木材工業さんです。この場で贈呈式!ちなみに会員番号992番からは天竜杉です。

   
 
  会員証の材 ご協力いただいた方々
初代
宮崎県の飫肥杉 日向木の芽会 様
2代目
大分県日田のヤブクグリ 杉の木クラフト 様
3代目
吉野杉 奈良県 吉野中央木材 様
4代目
秋田杉 秋田県能代市二ツ井町 田中木工所 様
5代目
神奈川県藤野の杉 藤崎均 様
6代目
天竜杉 (有)アマノ 様+親和木材工業 様
  スギダラ会員証、歴代の材
   
   
  そしていよいよ工場見学です。
  親和木材工業の特徴は切り出した木材から、製材、乾燥、加工、塗装、製品化という一連の設備とノウハウを持っている、という点です。
   
  また、山から切り出した木材をA材、B材、C材というように仕分けして、すべて買い取る、ということをされています。(普段、市場に出回っているのはA材、そしてせいぜいB材くらいのものだそうです。)
  2日目に伐採現場に行ってわかったことですが、あまりに過酷な状況で、山のためにと整備をし、間伐をして持ってきた材。それを選別して、いる、いらない、なんてとても言えない、という古田社長の思いからきています。
   
  C材とは「枝虫」が入っているような材です。これは枝打ちなどの手入れをしていないため、枝の部分から虫が入ってしまった材。こういったものも買い取り、そのままではとても使えないので、小さな細い材に加工し、フィンガージョイントでつないで板材に加工する、といったように市場で使える工夫をされています。
  山を守るため、山の整備を進めるため、そのためには木材を使ってもらわないと、という思いからきた工夫です。
   
   
  山から下ろした木材を保管する土場   φ300くらいの3m材が多く見られた
   
  製材   爆砕高周波減圧乾燥機。細胞壁に0.3ミクロンの穴をあけるとのこと。
   
  様々な乾燥装置   含水率10〜12%くらいまで乾燥させる
   
  中空の加工もしている   樹脂を貫通させる
   
  プレカットや製品への加工も同じ工場内で行う   ドアの塗装工程
   
  これが枝虫の入った材。初めて見ました。   枝から入ってきたことを説明する古田社長
   
  枝虫の入った材は細い材にし、フィンガージョイントでつなげる   つないだ材
   
   
  そして、親和木材工業さんの製品である、ログハウスの組み立て体験も行いました。
 
 
 
 
  ログハウス(前から見ると)完成!講師は親和木材工業の今井さん(一番右)
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  ●<どうもと・ひろこ>
(株)内田洋行 テクニカルデザインセンター所属
月刊杉WEB編集担当
   
 
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