連載
  杉で仕掛ける/第43回 「愛する宮崎の仲間たち2」
文/ 海野洋光
   
 
この手のネタには、こと欠かない。宮崎の選手層の厚さを示す良い機会だ。
   
  前回、都城だったので、今回は、海杉の地元、日向から出そう。その名も川添君だ!!川添君の会社の持つ製品は、ユニークなものが多い。たぶん、この会社の製品だけでもいくつか全国に紹介しても話題になること間違いなし。その中でも構造用2ピース積層柱「双子柱」に注目して欲しい。木材の欠点を取り除くのにとても合理的な考えで生まれた製品だ。
   
 
  双子柱のパンフレット
   
  杉材の乾燥は、当然、芯もちであると芯の近くは、乾燥しにくい。芯材と辺材は、比重が違うのでどうしても、反りが出てしまう。そこで、同じ材を芯から二つに分けて、乾燥してしまい、乾燥のムラを少なくして、変形したものを整形して、再びプレスすると言う。同じ材を再びつけるともう変形もない。今まで、あるようでなかった製品なのだ。
   
  当初、この製品は、集成材とは認められなかった。しかし、関係者の努力によってJAS認定を取得している。
   
 
  同じ材を再びプレスするところにミソがある。
   
 
  製造前に天然乾燥を十分にして双子柱は、できる。
   
 
  川添君は、とても、熱い木材青年だから、飲むときは、十分注意が必要だ。

デクスウッド宮崎事業協同組合 
工場長 川添恵作君
連絡先0982-50-7031

双子柱は、宮崎が誇る住宅構造用柱のエースになることは、間違いない。
   
   
   
   
  ●<うみの・ひろみつ>木材コンシェルジュ
ほぼ、毎日更新しています。ブログ「海杉 木材コンシェルジュ」 http://blog.goo.ne.jp/umisugi/
2009年3月31日をもって、日向木の芽会 を卒業しました。
海野建設株式会社 代表取締役 / HN :海杉
『杉で仕掛ける』web単行本:http://www.m-sugi.com/books/books_umi.htm
   
 
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