特集 杉コレクション2011 in 日向
  「杉コレクション2011 in 日向」を顧みて
文/中川 和也
   
 
今回、「杉コレクション2011in日向」が無事開催できました事に、心より感謝申し上げます。今年も当初より開催が危ぶまれました、資金面、開催日時、審査員の先生方のスケジュールなど調整に難航していました。そんな折、3月11日東北大震災が発生しました。
   
  見たこともない映像が、次から次と放映され甚大な被害と被災者、こんな状況では、今年は無理かなと感じました。しかし少しずつ変化がありました、「復興」が叫ばれるようになり、多方面からの支援の輪が広がりました。
   
  そこで私たちも、何かをしなくてはいけないと感じました。でも杉コレの準備は遅れ、諸問題も解決せず、手探りの時間が過ぎていきました。しかし状況は少しずつ好転し宮崎県県産材流通促進機構、(株)内田洋行、建築雑誌コンフォルト、フェニックス・リゾート・シーガイア、JR九州など関係者の皆様のご協力のもと日向市駅前「こもれびステージ」で執り行うことが出来ました。
   
  今年も一般部門が全国から108点余り、子ども部門も数十点集まりました。一次審査を内藤廣委員長の事務所をお借りして行いました。選ばれた一般部門8作品、子ども2作品、計10作品を実物大に製作し、11月12日(土)日向市に於いて開催できました。
   
  当日のプレゼンテーションも素晴らしく、心に残る大会となりました。中でも子どもグランプリを受賞した、「だっこのいす」安田圭沙ちゃんの作品は、その場にいた多くの観客を感動の中に引き込みました。震災に遭った東北の子ども達を気遣い、自分にできることを考えて、その思いを作品に表しました。この思いは私たちをも奮い立たせ、「だっこのいす」プロジェクトが立ち上がりました。私たちは継続して圭沙ちゃんの思いを実現していきたいと思います。
   
  最後に今後も杉コレクションが継続していけるよう関係者の皆様のご支援と、ご協力をお願いして来年の成功をお祈りしたいと思います。「感謝」
   
 
  最終審査会の様子   プロジェクトが立ち上がった「だっこのいす」の作者・安田圭沙さんのプレゼン
 
  日向市駅前「こもれびステージ」での表彰式
 
  関係者の記念撮影
   
   
   
   
 

●<なかがわ・かずや>宮崎県木材青壮年会連合会 H23年度 会長

   
 
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