2階はこの場にスギダラの皆さんがいつ来ていただいてもいいように、スギダラのママ、いや、お嬢様? 月刊杉WEB版編集長の内田みえさんがオフィスを構え、この場を面倒見てくれることになっている。企業の枠を超え、業種を超え、地域を越えて未来について語り合い、創造してゆく場ができるわけである。
最も新しい集団、場、そして懐かしくごく当たり前の活動が加速する。まったく興奮する!
この場の打ち合わせ、そして杉コレの協力のお礼のために、わざわざ宮崎から川上さんたち宮崎県木材青壮年会連合会の方々が内田洋行・向井社長に会いに来てくれた。ここからが、どんでん返しの始まりだった。向井社長が本気になり始めたのだった。
「あんな狭く汚い家屋でやるより、長い目で見て建て直そう」と言い出したのである。
「えっ! 社長、今のままでささやかに、本当のことを大それてやるから意味があるんです!
考え直しましょう」。
……しかし、サイは既に振られてしまった。
やはり、簡単には行かなかった。
つづく