特集 ようびの日用品店&裸笑庵 OPEN!!
  「ようびの日用品店」おすすめの品々 
文/山口祐史
   
 
  〜てらにし珈琲店の「決闘コーヒー」〜
   
 

ようびの日用品店ではメンバーそれぞれがオススメの品々を持ち寄って、これは良いね!とかもっと相応しいのが有るでしょ。と皆でわいわいと話しあいながら、結果全員納得の日用品を取り揃えています。

僕がコーヒー担当になった瞬間に頭に浮かんだのは、幼少期を共に過ごした、同い年で幼なじみの「寺西ハヤト君」の顔だった。

ハヤトは三人兄弟の長男で、代表のお父さんと弟、数名の社員さん方で広島市内にある「てらにし珈琲店」を営んでいる。

僕らが生まれる前、お父さんが開店した珈琲店は今では30年続く広島では名の知れた老舗珈琲店になっている。お父さんの話では、街の中心地から外れた現在の場所しかお店を建てることができず、開店当時は不安な面もあったとのこと。しかし、「本当にウチのコーヒーを飲みたくてお店に来る人は、何処にお店があっても足を運んでくれるはず。腕に自信はある。むしろ中心地で不特定多数のお客さんを呼び込むよりも、特定のファンを大切に、ここだから来てくれる。そんなお店にしたい」。そんな想いで30年間やってこられました。

タイトルの「決闘コーヒー」は、僕が名付けた。勝手に(笑)
幼稚園児だった僕とハヤトは仲良しだったが、一度本気のケンカをしたことがあった。

時は夕暮れ、5時前のご飯の支度がはじまる頃、
ハヤトは公園の入り口に、
僕は向かいのフェンスから、
何を合図にか公園の中心にむかって走り寄っていった。
ちょうどそのころはやっていた、戦隊もののヒーローの技をイメージして
お互い(幼稚園児)の技と技がぶつかった!
その刹那、鼻血が、、、「ぶーっ!」 
軍配は敗者の名誉のため内緒です。

そんな思い出話を、約14年ぶりに再会した寺西君と語ったのを思い出して名付けのが「決闘コーヒー」

小学校が別になり、会うことが少なくなったハヤトとは不思議な縁で、なぜか節目で必ず再会するのです。身長も全く同じように育ち、部活動も同じ。中学のときはバスケットボールの試合で、センタージャンプの相手がハヤトで、びっくりしたこともあった。大人になってまた、こんなカタチで再会できるというのはなんだか嬉しいものです。

そんな縁もゆかりもある「てらにし珈琲」。
是非、沢山の方に知ってもらいたくて、日用品店の品として取り扱っています。
本当に美味しい、温かい「てらにし珈琲をよろしくお願い致します。

※ようびでは、皆が気に入った「ブレンド」と「グアテマラ」を置いております。豆を冷凍で保管しておりますので、必要分、お申し出ください。挽いたものを販売することもできます。緑や雪を眺めながら、ゆっくりコーヒーを入れる時間を味わっていただきたいという思いもあって、近々、セルフで飲めるコーナーをつくりたいとも話しています。お楽しみに!

   
 
 

てらにし珈琲店』 http://teranishi-coffee.com/index.html

   
 
   
   
 
  ★ようびメンバーのオススメ商品!!
   
  〜「ablabo.」の正菜種油〜  大島正幸のおすすめ
   
 

ablabo.は、西粟倉村にある油屋です。油をこよなく愛する大林由佳さんは、美味しい油で少しでも多くの笑顔が生まれるよう、「神谷油脂製油工業所」の神谷敬正さん(御年93歳)に出会い、弟子入りを決心。一滴一滴、心を込めて油を搾っています。美味しい油を作って、一つでも多くの笑顔を食卓に届けることをモットーに活動中の通称、「油姫」が届けてくれる菜種油はコクがあり、どんな料理にも合います。
この油なしで、どうやって野菜炒めをつくったらいいのかわからないと、大島奈緒子に言わせ、脂っこいものが苦手な、大島正幸が、醤油と一緒にご飯にかけて、オカズにできるという奇跡の油。日用品店では、正菜種油の他にも、油姫オススメの、つばき油などもご用意しております。
油を変えるだけで、こんなに料理が変わるなんて、とか、こんな使い方もできるんだ!なんて感動がいっぱい。自信を持っておすすめする、西粟倉の宝物です。

   
 
   
   
 
 

〜蒜山耕藝のトマト〜  大島奈緒子のおすすめ

   
 

蒜山で自然栽培、完全無農薬、無肥料、自然のリズムで作物をつくっている「蒜山耕藝」さん。お米や小麦ももちろんですが、お野菜も作っていらっしゃいます。季節ごとのお野菜は、ようびの娘さんも、私たちも大好きです。中でもドライトマトは、「なつのこま」という加熱用のトマトを使っていて、とにかく味が濃厚。常備しておくと、さっと戻してスープやパスタに出来たり、お助けアイテムなんです!また、健康的なおやつとしてもぴったり。と、実は、今年の分は、あっという間に売り切れてしまいました!うわーーーん(涙)でも、もう少しで、今年の大豆が届きます。安定供給はできないけど、本当にいいな、と思ったものや、旬のあるものをお届けするのも、日用品店の目標です。違った季節に来る楽しみになって欲しいな、とも思っています。

   
 
   
   
 
 

〜あらめ〜  渡辺陽子のおすすめ

   
 

アラメはコンブ科の海藻。長く硬い茎を持ちその先端が短く枝分かれし、その先にたくさんの葉が付いています。「あらめ」の由来は、わかめ(若布)より荒い感じがする「荒芽」からだとか。山奥の日用品店に、あえて海のものを並べました。源流の森をもつ西粟倉。この村の森林が元気だと、きっと海の塩も、海藻も美味しくなると思います。森を守るは、美味しいを守ること。食べ方は簡単で、ひじきと同じようににつけると美味しいです。しかも箸でつかみやすいので、お子さんでもばくばく食べられますよ!

   
 
   
   
 
 

〜夢百姓のハーブ〜  上村浩夢のおすすめ

   
 

岡山市東部にあるハーブ農園。「夢百姓」さんからとても素敵なハーブをとりあつかっています。
「百姓でも、やり方次第で夢を持つことができる!」というあつい想いで岡山で起業された、大先輩です。ご夫婦で切り盛りする農園では、手で一つ一つ丁寧に摘み取った無農薬のハーブ栽培。ローズマリー、レモングラス、カモミール、ステビア等、生活を彩る美しいハーブ達は、ハーブティー、お料理に大活躍。得意おすすめは、「ablabo.」のつばき油に合わせて、お好みのオイルをつくること!です。

   
 
   
   
 
 

〜あわ〜  田中良典のおすすめ

   
 

西粟倉の名前にもなっている「粟(あわ)」ですが、実物を見たことがないという方も多いのではないでしょうか?穂の状態は、きつねのしっぽのようで、キツネ好きの大島夫妻からはとても愛されております。旧東粟倉村の美作市地域おこし協力隊の皆さんが育てられた、「あわ」を、入れていただいたときは小躍りでした。
「あわ」は日本では米より早く 栽培が始まり、縄文時代の遺跡からも発掘されることがあります。ご飯を炊くときに一緒に混ぜると、炊きあがりにチーズのようなコクがでます。また、近隣の素敵な取り組みのものを扱わせていただけることも嬉しいです。

   
 
   
   
 
  その他ピックアップ
   
 

柿渋

京都の童仙房にある株式会社トミヤマさんの柿渋も、量り売りしています。とあるイベントでごしっしょさせていただいたのが縁。熟成するほどいいとは言うものの、余らせてしまうと、匂いもあるし、買い足したものと色が合わなくなってしまったりと、ちょうどの量が欲しいものです。毎年、青柿からキチンと発酵させて作られている、トミヤマさんの柿渋は、ようびのゲストハウス「裸笑庵」の床を塗るのにも使用しております。その他、布を染めたり、うがい薬に使えたり、素敵な使用法がたくさんあります。近々、富山さんをお招きしてのワークショップも検討中!おすすめです!!

 
   
   
 
 

リボン・封筒

田舎には素敵な野の花とか、ちょっと贈り物をする機会とか、結構あります。自分たちの商品だってそう。少し贈り物にしたいときに困るのが、ラッピング。日用品店では、あえてリボンを量り売りにしています。日用品店の商品を買わなくても、リボンだけ買うことができる。そうすると、ちょっとしたものが、ぐっと素敵な贈り物になります。クラフト紙の包装紙もありますし、メッセージカードを入れるきれいな封筒も、一枚からお求め頂けます。これ、いいと思うんですよねーーー。

 
   
 
 

柳宗理のボウル

大島奈緒子が、ようびのもの以外でこの世で一番好きなデザインだというのが、柳宗理のボウル23cm。これだけは、譲れないと選んできました。なんでも、ちょっとケーキを焼くときもいいし、さくっとサラダをつくって、そのままテーブルに持っていけるし、とそこまではお店でも分かること。なんでも、大学生の時に頑張って買って、一番感動したのが、ワンルームの狭いキッチンで洗った時に、ほとんど水はねせずに洗えたことなんだそうです。あーーー、分かるって思いませんか?ボウルも茶碗も、水を当てる角度を間違うと跳ね返ってきて、お腹がべちょべちょになってしまう経験って誰もしもにある気がします。で、それがほとんどない。そして10年たった今も、そのボウルをみんなで使っています。見るだけではわからない、良さまでデザインすること。大島奈緒子の目標とするデザインだそうです。

 
   
   
 
 

ホーローのカップ

珈琲を扱うと決めたとき、カップも欲しいね、という話になりました。作家さんのものから、民芸のもの、色んなものを比べて、試して、最後に選んだのは「ホーローのマグカップ」。たくさん飲みたいし、せっかく気持ちのいいところだから、外に持ち出す楽しさも味わってほしいし、イベントでも使いたい。でも、プラスチックは嫌だ。ようびのわがままを叶えてくれたマグカップです。

 
   
   
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