連載
  スギダラな一生/第75笑 「面白がること」
文/ 若杉浩一
     
 
 
 

「黒木渚」

黒木渚は本名である。出身は宮崎県、日向市。宮崎県出身女性の特徴とされる、美人、負けん気、積極的、大らか、正直、といった要素をすべて満たす。日本舞踊の名取りだった祖母の影響で、ステージに対する憧れを抱いていた幼少期を経て、中高時代は厳格な寮制学校に通う。世の中の情報からシャットアウトされていた環境の中で読書、絵画などを通して自己表現に目覚めていく。
卒業後、福岡の大学へ。軽音部に加入し、作詞作曲を始め、自らの名前を掲げたバンド"黒木渚"を結成する。文学や演劇への道も考えられたが、"自分の中の衝動を表すには音楽が最速だった"という理由で音楽活動を選択。2012年12月にデビューシングル「あたしの心臓あげる」をリリース。iTunesが選ぶブレイクが期待できるアーティスト『ニューアーティスト2013』にも選出され、その名をじわじわと全国へ広めていく。

そして、2013年3月にリリースした1stミニアルバム『黒キ渚』の衝撃が、バンドの評価を決定づける。血まみれのミュージック・ビデオが音楽ファンの度肝を抜いた「あたしの心臓あげる」をはじめ、女性の心理と生理を極めて生々しく表現しながら、文学的、演劇的なたたずまいのロックミュージックへ昇華させるスタイルがここに確立。

しかし同年12月19日、突如バンド解散を宣言。『COUNTDOWN JAPAN 13/14』出演をもってバンド・黒木渚は解散し、ソロアーティスト・黒木渚の新章が始まった。

2014年4月に1stフルアルバム『標本箱』をリリース。サウンドプロデューサーに松岡モトキ、ミュージシャンに柏倉隆史、中尾憲太郎、MASEEETAら錚々たるメンバーを迎え、サウンドはよりカラフルでダイナミックに。"11曲で11人の女を描く"というコンセプトのもと、作家としての表現力はより幅広く繊細に。ソロとしてのスタイルを確立すると、5大都市ワンマンツアーを経て、6月1日に渋谷公会堂で行われたツアーファイナル公演を成功させた。

音楽、文学、デザインの領域に大きく翼を広げ、急速に成長を続ける孤高のアーティスト。

   
 
 

「本間律子」

1963年10月15日大阪府豊中市生まれ。東京女子大学卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントに正規入社。

東京スカパラダイスオーケストラのチーフマネージャーなどを経て、1997年ライブ音楽プロデューサーとして独立。ライブの音楽面と演出面のプランニングとディレクションを行い、手掛けたライブが見違えて生まれ変わる様は「本間マジック」と呼ばれる。

2009年株式会社SNARE spray設立、本来のライブプロデュース業の他、建築家チームsprayとのステージセットプランニング、ミュージカルの音楽監督、若手サポートミュージシャンの育成・マネジメントも手がける。

手がけた主なアーティスト; 東京スカパラダイスオーケストラ、絢香、Base Ball Bear、moumoon、CHEMISTRY、ORANGE RANGE、アンジェラ・アキ、SCANDAL、新山詩織、斉藤和義、玉木宏、小柳ゆき、土岐麻子、HiGE髭、雅miyavi、High & Mighty Color、FTISLAND、CNBLUE、、、、など。

   
 
 

この二人と何故か出会う事になる。
コトの始まりは、雑誌の対談から始まる。「熱狂空間を創る!」というタイトルで、僕と本間さんが起用された。
会った瞬間から、ぶったまげた。スレンダーなセンスのいいタイトスカート、明らかにただ者ではないというオーラ、鋭いまなざし。「ヤバイ」

とにかく「ヤバイ」人なのだ。対談が始まると、その感じの後ろにあるクリエイティビティーの高さ、ピュアな眼差し、立ちすくむ、強い心が直ぐに現れた。僕は、心踊った、興奮した、まるでドラマを見ているように映像が浮かぶ。「そう、そうその感じ、そういうリズム、そうやって自分は生きて来た。」
「ミュージシャンもね〜色々いるっすよ〜〜。」
「曲づくりはうまいんだけれど、ライブが苦手な奴、反対に、ライブで輝く奴。」
「ライブって、ミュージシャンがどれだけ熱狂出来るか、そして観客が熱狂できるか?という空間を演出することなんすよね〜、だから演出はロジカル。ダメには理由が必ずある。熱狂を生み出す要素を、ひとつづつ調整して行くんです。」
「そこをね、演出側のスタッフのネームバリューや、仕掛けの多さで逃げちゃダメ。そのつど、最高を見つけなきゃいけない。同じなんてない。」
「だけどね、どんなに時代が変わっても人間は変わらない、そこを丁寧に捉えるんです。」
「例えばね、ソロで大きなホールで、見えないからって、大きなスクリーン付けるじゃないですか、しかしね〜何にもない方が良い場合がある、集中するんです、音そのものに。観客も感覚を研ぎすますんですよ、だから感動もデカイ。」
「ミュージシャンってね、まだ自分の事を解り切っている人なんて少ない、思い込んでいるのは多いけど。だから、とことん付き合って、魅力を見つける。」
「あんた、ここすげ〜〜んじゃねえ?絶対いいよ。いい?こうして見て。ってやってみる、すると面白くなる。発見するんです、違う自分を。そうやって様々な要素を一つ一つ面白く組上げて行くんです。」
「メチャクチャ、面白い!!それデザインと一緒。」
「まじっすか?」「まじっす!!」
対談が始まって、もう10分もかからず盛り上がってしまった。
同じ匂いと、同じ生き様を感じるのだ。
それから、本間さんから、誘いがきた。
「今注目している、手がけている、ミュージシャンがいるんだけど、来ませんか?渋谷公会堂。」
僕は、音楽は、特にライブ、コンサートはJAZZしか、殆ど行った事がない。しかし、あの本間さんの感じから何が生まれるのか、凄く興味がわいた。
「行きます!!」「何人で?」「僕と、近藤夫婦で3人!!」
「了解!!チケットチェックの脇に関係者受付があるからそこで名前言って!!」
僕の初めての、JPOP参戦。もう、渋谷公会堂前は、それらしい若者で溢れていた。どう見てもそこには不釣り合いの僕だった。
会場に入ると、ホールには、風の音とドライアイスか?霧がかかっていた。
「なんだ、こりゃ?何が始まるんだ?」期待と緊張で胸が騒ぐ。
やがて、会場が真っ暗になり、細い華奢な女の子が現れた。
赤いフェンダーコロナド2を手に取ると、コードを静かに、かき鳴らしソロが始まった。
歌が盛り上がった所で、マイナーキーにチェンジする。
そこへギターが参戦、ベース、ドラムと追いかける。急速に音と空間の厚みが増して来る。背筋に電流が走った。「なんだ!!こりゃ!!」
曲が終わると、また、元の乾いた空間に戻る。
それから、様々な雰囲気の曲の度に、シンプルきわまりないステージが、ミュージシャンの立ち振る舞いと光と音楽によって。モノガタリのように風景が変わって行くのだ。とにかく、黒木渚というミュージシャンは、一言では述べられないくらいの多才さと音楽に焦がれた情熱と本物感が漂う。
そして、本間律子の舞台、ライブの演出の巧さ、質の高さ。
匂いすら感じる空間のリアリティーなのだ。
果たして彼女に勝てるぐらいの空間デザインができるだろうか?
しかも「人入り」でだ。
「すげ〜〜こりゃ、総合芸術だ!!音楽の粋を越している!!」
僕が知っているJAZZという音楽は、プレイヤーと音以外は、何もない。
みんな、それを、「あて」に来ているからだ。
しかし、ここには、何か沢山ある訳でもない、極めてシンプルなのである。
しかし、音楽以外の熱狂の空間がある。ぶったまげた。完全にしてやられた。
僕は、恥ずかしげもなく、配られていたビラやチラシを貰いまくって、口をあけたまま、呆然と帰った。
そして、間髪を入れず本間さんから連絡が入った。
「若杉さん、反省会やろう!!直ぐやろう!!」
そして、反省会がやってきた。
何処が良かったか? どういう仕掛けと、どういう計画がされていたか、そういう指示を出すのか?つぶさに見せてくれた。
沢山のスケッチ、沢山のメモや、広範囲への配慮と視座。
「本間さん、こりゃ〜〜すげ〜〜よ、本当、感動した。これデザインだよ!」
「びっくりした、初めて味わった。参った!!」
「良かった!絶対解ってくれると思った。」
「いや、いや、解るなんてもんじゃない。何かの感覚が開いてしもうた。」
それから、またまた、時間を置かない感じで、連絡が来た。
「黒木渚の仕事で、相談があるんだけど。時間ある?すぐ!!」
「すぐ?あ〜〜〜、ないけど、ある!!」
そして、コラボレーションが始まった。
「音楽業界ってさ〜CDショップは音楽だけ売ってる。そして、CDが売れなくなってる。皆、ダウンロードするからね。面白くなくない?お手軽で、希薄な感じで。黒木渚って、音楽だけじゃ収まらない才能を持ってる。お手軽じゃ済まない。音楽の域を超えて、モノと繋がって、新しいものを創りたい。そう、デザインと繋がりたい!!そう思ったとき、若杉さんの顔が浮かんだ。」
「なんだか、解らんけど、やる!!」
「時間ないんだけど!!」
「やる!!」
「こっちは、相談された時から、やるって、決めてたからね。」
「よし、やろう!!」
意図も簡単に決まり、それから、苦難の時が始まった。
黒木渚、ラストラム(音楽事務所)の坂本さん、石井さん、うちの奥ちゃん、下妻、そして本間さん。のメンバーで何回ものデザイン検討が行われた。
最初は「100円ぐらいでビックリなモノを」から始まり、オリジナルUSBメモリー案、チャーム、アクセサリーと。打合わせの度に盛り上がったり、盛り下がったり。何処へ行くのかも解らなかった。音楽づくりと同時に、黒木渚自身に寄る小説が書き進められ、カバー写真撮影も進み始めぼんやりしていた、輪郭がうっすらと見え始めた。
と同時に、発売日や、デザインの「ケツ」も見え始めた。
しかし、デザインは相変わらず決まらない。
ようやく、黒木渚の小説が出来上がった。小説は、現実と夢の世界を行き来する「不思議の国のアリス」のような感じだった。
黒木渚の表現力の高さは音楽と通ずるものがあった生々しい現実の裏にある、研ぎすまされた感覚、そして希望や夢が見え隠れする。
音楽のデモ盤も、素晴らしかった、曲も良いが、詩がいい。
しかし、デザインは終盤になるにつれ、迷走した。
僕は、次第に、違和感と焦りを感じた。
そこに、自分自身に全くリアリティーがないからだ。
終盤に出て来たアイテムのキャンドルやアロマという生活をしていない僕にとって、心から共感出来る形なんぞ出て来ようはずがない。
焼き鳥を焼く、炎と匂い、汗なら良かったのだが。
そして、いよいよ決めなければいけないタイミングが来てしまった。
夜なべの作業の朝、仕上がったモノを見たのだがどうもしっくり来ない。悪くはないのだが、今イチなのだ。
「う〜〜ん、そもそも、なんで、キャンドルなんだ?ちゅうか〜俺にキャンドルとアロマの生活がない!!だめだ、こりゃって、まじ、そう思う。」
「だから、路線変更!!鹿そのものデザインするぞ、ちょっと見てみろ、この鹿の骨、真っ白で美しいだろ〜〜もう鹿の存在を越して、凛としてるよな〜〜、こいつをデザインする、「鹿」も平面の構成で、こんな感じだよ〜〜どう下妻?」
スケッチを見た下妻。「すげ〜〜良いっす。直ぐやります。」
「そうだよな〜〜下妻〜俺達これだよな〜〜」
「そうっす!!」
互いに振動するモノがある。しかし、明らかに今までのプロセスは無視している。どちらかというと、やけくそだ。
そして、最終のプレゼンへ。今日はいつもと違って、音楽事務所のラストラムで行われた、社長も出席してくれた。噂通りの、迫力のある社長だ、オシャレだが、瞳の奥にパワーが漲っている。さすが、ブルーハーツを世に送り出しただけのエネルギーを持っている。
僕らのプレゼンが始まり、参加メンバーが一同の中で、ひとつずつ説明をして行った。当然打ち合わせた中身なので、社長以外のメンバーは、大体想像ができるし、頷いていた。ひとしきり説明を終え最後の提案になった。
「今までのプロセスで、出来上がったモノは以上ですが、どうも、納得いきませんでした。自分自身が、です。それで、もう一案創りました。ほとんど、キャンドルの存在はありません。鹿の骨だけです。シンプルですが、モノとしての力はあると思います。黒木渚の小説のかで際立つ、存在を別の形に昇華させてみました。歌も、小説も、デザインも同じくらいの力を持った方が良いと思いました。いかがでしょう?」
一瞬、静まり返った。
そして、誰が最初に言ったかは、覚えてない。
「いいね〜〜」「素敵〜〜」「絶対、これがいい!!」
一斉に、声が上がった。空気が動いた。それは、まるでライブのようだった。
そして、社長は「やっぱりさ〜〜モノの力があった方が良いよな、単独でもいけるぐらいの方がいい〜〜これで行こう。よし、決めた!!」
「おおお〜〜〜!」皆の一体感が渦巻いた。

   
 

デザインをやって、こんなにも湧いた瞬あっただろうか?
それは、かつてJAZZに狂い、憧れていた時の、あの空間と同じだった。
理屈や、論理ではなく、魂に訴え、心躍るもの、こみ上げて来る何か。
ずっと、それを信じて生きて来た。
しかし現実は、そうでなかった。理屈や論理や肩書きや、権威や権限、今までの流れやコネが先に立つ。そうして、出来上がったモノは、自分の心には響かないモノばかりだった。でも売れればいいのだ、と信じてみた。
しかし、自分の心だけは、騙されなかった。ソウルが許さなかった。
お陰で、ひどい目にあった。そんなモノは必要ないと言われ続けた。
しかし、いつか、音楽のようにJAZZセッションのようなデザインがしたいと、ずっと思って来た。それが、今ここにある。
それは、一人ぼっちで、大した腕前でもない僕が、ながい間、探して来たリズムや音だった。真っ暗闇で、苦しくて、厳しいが、自由で開放的で、清々しく、心踊る感じだった。
こうやって、繋がって行くんだ。自分自身に。随分時間が掛かったものだ。

そして、鹿沼と繋がりモノづくりが進行した。
「虎視眈々と淡々と」1月21日リリースと同時に、増産。
予定を大幅に上回り、売れて行った。
沢山の「壁の鹿」が黒木渚の音楽と供に、世に羽ばたいて行った。

音楽と、デザインの両方向への発信。打ち出しは良かったのだが、音楽業界のノリの良さに比べ、デザインインテリア業界の反応は閉鎖的だった。
「方向性が合わない」「音楽は売れない」等等。
インテリア業界が、カルチャー創造と無縁かが、身にしみて解った。
一方で、蔦屋さん、(カルチャーコンビニエンス倶楽部さん)は敏感だった。この企画に賛同してくれた。モノだけではなく、開発プロセスや、新しい文化が、どのように生まれて行くのかという特集記事を書いてくれたのだ。

取材中、黒木渚、本間律子の二人の話しを改めて聞いて、僕は、驚いた。
あまりにもシンクロしているからだ。別のジャンルの別の人とは思えないのだ。

まだ30歳に満たない黒木渚から出る言葉に震えた。
「私いつも、ビビリまくっていて、血反吐を吐く思いをして、ステージに立って、自分をさらけ出すんです。そのくりかえしです。」
「自分のクリエイティビティーのために、何かを捨てる覚悟があるか?ギターがいるから、ドラムがいるから、売れるからって何かに縛られたくない、いつもモノづくりのために、自分を研ぎ澄ましたいんです。」

   
 
 

そして、本間律子の言葉。
「ミュージシャンってね、最初から出来上がっている訳ではない、むしろ自分の力に気づいてない場合が多いんだよね〜。」
「だから、何処が面白いかを見つける、そしてそこを最大限に面白がることから始まる。しかもね、一人一人、全然違う。」
「私たちね、魅力を引き出す仕事、魅力MAX POINTにして、観客が喜ぶかどうか全て。自分が、面白がれるかどうかが始まり。面白く思う事なんだよね。」
「面白い事には、人が群がる、そこに熱が生まれ、新しいコトが起こる。」
「売れるって、その延長からはじまる。」
「経済ってね、結果なんだよ。」
「だから、150点も200点も目指す、無駄かもしれないけど。」
「そして、舞台演出、音楽、立ち振る舞い、全てに関わる。全てが音楽だから。」
「私は、そんな生き方しか出来ない。解ってもらわなくていい。」
「それは、結果で決まるから。」

かっこいい!!しびれる!! 二人で話していて、全然音が途切れない。
まるで、ライブのようだ、そうだ、ライブだ!!ライブだったんだ。
デザインというライブ、音楽というデザイン。
デザインのミュージシャン。音楽のデザイナー。
参ったなあ〜〜 ああ〜〜諦めないで良かった。

「音楽って凄いよね〜〜何万人もの人を一瞬で魅了させる事が出来る。デザインにそんな力が欲しいって、ずっと思って来た。」

「何、言ってんの〜〜。音楽はね〜、人を魅了するのに、3分以上はかかる。デザインってね、見た瞬間で魅了できるじゃん。悩殺じゃん。すげ〜〜よ、かなわないって思う。」

まだまだ、この面白がりは続きそうだ。
何時の日か、熱を帯び、騒動になり、経済になり、文化になるまで。

素敵な出会いを創ってくれた。
本間律子さん、黒木渚さん、ラストラムの皆さん。
支援頂いたカルチャーコンビニエンス倶楽部の皆さんの感謝の気持ちを込めて。

   
 
  『壁の鹿』にみる、新しいカルチャーが生まれる瞬間 黒木渚×若杉浩一(POWER PLACE)対談
   
 
  150%でものを生み出し続ける理由 本間律子×若杉浩一(POWER PLACE)対談
   
 

 

  ●<わかすぎ・こういち> インハウス・プロダクトデザイナー
株式会社内田洋行 所属。
2012年7月より、内田洋行の関連デザイン会社であるパワープレイス株式会社 シニアデザインマネージャー。
企業の枠やジャンルの枠にこだわらない活動を行う。
日本全国スギダラケ倶楽部 本部デザイン部長
月刊杉web単行本『スギダラ家奮闘記』:http://www.m-sugi.com/books/books_waka.htm
月刊杉web単行本『スギダラな一生』:http://www.m-sugi.com/books/books_waka2.htm
月刊杉web単行本『スギダラな一生 2』:http://www.m-sugi.com/books/books_waka3.htm
   
 
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