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2015年が暮れようとしている頃、栃木県鹿沼市にある鹿沼まちなか交流プラザCHATが生まれ変わりました。皆さんの街でも見かけるようなよくある交流プラザ。それが、スギぇ〜空間に変貌を遂げたのです。 |
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スギの集成材を柱や梁に流用し、面材や棚そして金具類で強度を担保したWooD INFILL(ウッドインフィル)は、既存の建築物に傷をつけることなく、部屋の中に使いやすく仕切られた部屋を構築するシステムです。部屋の中に部屋をつくるBOX in BOX という考え方は、壁や天井の工事を不要とすることで様々な機器を手軽に実装でき、また模様替えにも柔軟に対応できます。 そもそもスギでBOX in BOX を構築しようというアイデアは7年程前に遡ります。当時は、企画が通らず日の目を見るに至れませんでした。ところが、2013年の春、鹿沼商工会議所から、スギでBOX in BOX の製品を作ろうジャマイカ!という熱いレゲェなラブコールが舞い込んだのです。捨てる神あれば拾う神あり、障子に目有り。障子といえば、この商品化に一役も二役も買ってくれたのが、白石さんたち鹿沼建具商工組合の皆さん。それに、金子さんたち鹿沼機械金属工業協同組合の皆さんでした。 |
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実は、私がこのチームに参加したのは、プロジェクトが始動して約1年後の2014年夏。それまで、社内のコンサルティングチームで某グローバル企業の人事コンサルをやっていたのですが、そのプロジェクトの終了とともにお払い箱になってしまっていました。そんな私に若杉氏が「お前やることねぇだろ?一緒にやろうぜ」と声をかけてくれたのがきっかけでした。こんなところにも捨てる神あれば拾う神あり、クロード・チアリですね。クロード・チアリといえば前座にビートルズを起用したこともあるほどのミュージシャンですが、何人もの個性的なプロフェッショナルが奏でるWooD INFILLは、2014年12月11日エコプロダクツ展において、最優秀賞を受賞するという華々しいデビューを飾ることになりました。 |
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エコプロ展で初披露 | ||||||||||||||||||||||
受賞に湧く仲間たち | ||||||||||||||||||||||
これで商品化に向けて一気に加速するに違いない、そう安心していた私を待っていたのは、社内の軋轢でした。様々な部署から呼び出されては叱られるという有難迷惑な日々が続きましたが、徐々に応援してくれる仲間も増えて、2015年10月発売することが出来ました。 WooD INFILLには、これといった決まったパッケージがありません。お客様のご要望を聞きながら、一つ一つ最初からプランニングしていく。要望はわがままな方がいい。その方が私たちも燃えるし、新しい形に進化していくことが出来ると考えているからです。WooD INFILLは、骨組みでありインフラなのです。ここにどんな味付けをすれば、そのお客様のオリジナルな製品に仕上がるか、どんなハッピーが見たいのか、そんなことを考えながら成長していく製品であると考えています。 |
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●<てらだ・ゆきひろ> 株式会社内田洋行 商品企画部 |
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