ワークショップストリート in OPEN MUJI 有楽町 2017
  雨の中の感動

文 / 桂 充子

   
 
   
 

こんにちは。北海道渡島総合振興局にいつもお声けいただいている専門学校の学生と教員のチームです。工作ワークショップの担当と木育広場にて今年の6月に函館駅前でお披露目した学生作品を設置させていただきました。

木琴のようなオブジェは、この4月から札幌にある学校の工房で制作しておりまして、函館でも大盛況でしたが、木+音の鳴る遊具は子どもたちの興味を引き付けるのか、東京でも人気になり、大変嬉しく思っております。普段は木工をはじめ、陶芸やアクセサリー・ジュエリー作りを専門的に勉強している若者たち。先輩後輩協力しながら、日々おもいっきり作る毎日を過ごしております。

   
 
   
 
 
     
 

さて、昨年に続いて参加させていただきましたOpen muji。少しお話いたしますね。
キーワードは「雨」。あーという声が聞こえてきそうですが、わたしたちにとって、このイベントの大事な思い出です。思えば昨年、暑い中、心地よい風がだんだんと強くなり、最終日撤収中にどしゃ降りとなりました。

   
 
   
2016年    
   
 
 
2017年    
   
 

そして今年も。もどかしい雨ではありましたが、先輩から「それでこそ!」「いろんな意味で祭りですね!」と励ましと同志を称えるメールが届きます。有楽町店の白幡さんの変更指令はわたしたちのなかでは失礼ながら、大変さというよりワクワクする気持ちがアップしていくのでした。イベントを成功させるために、想定通りのところと想定外のことを、キビキビとこなして行かれる姿に、実は学生たちはとても感動していて、「それがもう僕たちも参加者だしその連帯感が嬉しかった」と。

   
 
   
 
 
     
 

屋外のイベントは解放感がやはり素晴らしいです。学生たちが手掛けた音が鳴るオブジェや桶は、子どもたちがずーっと張り付いていて、かわいい笑い声が響き、わたしたちも工作ブースで、自然とにこにこしていました。2日目は無印有楽町店での開催でしたが、子どもの笑い声は変わらず。工作を教えるとうより、セッションをしているようで、やはり最後のテンションは高かった!

   
 
   
 
 
     
 

このお話は感謝の言葉で締めくくりたいです。大人が雨の中、笑いながら水をかき出す。自分は濡れても木は濡らさない。無印の貸し出し品がむしろ台になってくれている。木を優先することに、笑顔で変化を乗り切ることに、面白い大人たちの集合に、ありがとうございました。

   
   
   
   
  ●<かつら・みつこ> 北海道芸術デザイン専門学校
   
 
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