ワークショップストリート in OPEN MUJI 有楽町 2017
  伝えたい、い草のこと。

文 / 今村 美樹

   
 
   
 

こんにちは。
イケヒコ・コーポレーションの今村美樹と申します。

知ってしまいました「い草のこと」

私はイケヒコ・コーポレーションに入社するまで畳のことやい草のことを
あたりまえにあるものとして生活していました。
約10年前にイケヒコ・コーポレーションに参加し、い草のことを知りだんだんと深みにはまりました。今もその真っ最中です。笑

実は「い草が汗を吸ってくれること」や「生活臭を抑え気持ちいい空気環境にしてくれること」、「部屋の湿度を調整してくれること」。
畳の部屋やい草のモノが、感じ良い理由を知りました。
育てている農家さんのお人好しな人柄や想い、織元さんの妥協しないこだわり、畳職人さんの無口で人見知りでも丁寧な仕事ぶり。たくさん触れさせてもらいました。
使ってくれる誰かのために真面目に愚直に毎日毎日。
でも同時に、今、日本でのい草生産量が20年前の約10分の1に減っている事実。
日本の文化であるい草、畳を無くしてはいけない。無くしたくない。守りたい。
私たちに何ができるのか。何をしたらいいのか。

そんな想いから、畳プロジェクトを立ち上げ活動を開始。
何かを使って大きなことではなく、まずは自分たちで1つずつ、1人ずつ伝えて感じてもらう活動。
「なんかいいね。」「あ、いい匂い。」「楽しい。」まずはそこから!

   
 
   
い草刈り体験   い草プール  

自分だけのい草ペン立て工作

 
     
 
い草紙しばいでの学び   い草で消臭実験
   
 

そのような活動を続ける中で、今回ご縁いただきOpenMUJI有楽町イベントへ参加させてもらいました。
スギダラケの方々との繋がりも持たせていただきました。本当に感謝です。
皆さん熱い熱い想いを持った方々です。何より楽しそう!
熱をもらって私たちも「楽しい!」を共有させてもらいました。

   
 
   
 
 
     
   
 

これからに
『懐かしいもの』『馴染みのもの』それぞれにとって感じ方は違うものだけど、
1,400年も前から生活の一部として寄り添ってきたい草。
時代の移り変わりや生活スタイルの変化でだんだんと触れる場面が少なくなっている今、
い草の「香り」や「もたらす効果」を知ってもらいたい。
大がかりでもなく、構えることもなく、自然に。気ままに。
感じ良い暮らしを送るなかでい草がその選択肢の1つとなるように
そこで過ごす人の生活に寄り添うモノをつくること。
そこで感じるコトに共存するモノをご提供すること。
い草の匂いで、「あの時のこと、あの人のことを思い出す」くらい、
これからの生活に寄り添うモノになるように。
ありがとうございます。

   
 
   
   
 
 
     
   
   
   
   
  ●<いまむら・よしき>  株式会社イケヒココーポレーション
   
 
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