連載

 
小さな杉暦 6〜7月 おまけもあります。)
文/写真 石田紀佳
あのスギぼっくりからとびだしたスギの種が、再びスギぼっくりを鈴生りに するまでのほんの歩みはじめの記録。
 
 
 

杉の芽の歩みは、小さいけれど、とても大きい。
ほんのつかの間、と大人の人間のわたしがぼやぼや、
もしくはせわせわ日々を過ごしていると、
小さな彼らはみるみる葉を上に上につけていって、
そう、あの三つ三つを重ねて、のびていく。
幼い緑なチビ杉ちゃんたち。

 
 

6月19日 本葉の三つ葉からまた三つの葉が出ています。

 
 

6月19日 ヒノキは双葉からまた二つひと組の葉。

 
 

6月24日 なんだかモサモサしてきました。首のふりが愛らしい。

 
 

7月6日 ちょっとローズマリーに似ています。

 
 

7月6日 ヒノキの葉はスギの葉よりも丸っこい。種のときからそうだった。

 
 

7月6日 渋谷区の小庭
こんな風に育てています。ラスタカラーのポットで一周年記念のスギ苗三兄弟を 大切に見守っています。誰ももらってくれなくて、これが全部育ってしまった ら、どうしよう。

 
 

●7月20日(左スギ 右ヒノキ) 曇りだとか雨だとかいって、撮影を控えていた ら、ヒノキさんはヒノキらしい葉っぱを出していました。

 
 

7月20日 まだ最初の三つ葉をつけてい
ます。本葉から数えて7つ目で分岐するのでしょうか。

 
 
 →おまけ
 
 
●<いしだ・のりか>フリーランスキュレ−タ−
1965年京都生まれ、金沢にて小学2年時まで杉の校舎で杉の机と椅子に触れる。
「人と自然とものづくり」をキーワードに「手仕事」を執筆や展覧会企画などで紹介。
 
 


   
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