発芽して4ヶ月。人にたとえると何歳くらいになったのでしょうか。赤ちゃん、という感じではな
いですが、まだまだ幼年時代にいるようです。
というのは、まだ「樹」というよりは「草」の姿だからです。先月、植え替えのために、苗を抜い て見ると、土に入っていた根元の茎が根っこにかわるあたりは、樹木らしいかたさと茶色味を帯び
ていましたが、地上に出ている姿はまだまだ一年草のようなのです。
一年では植物の体もかたくならないのですね。年月の風雪にされされて、あの樹の皮も年輪も、で きていくのでしょう。そんなことを感じながら、人間でも赤ちゃんの肌と骨と、自分のそれでは、
この杉苗と製材所に積んである材木ぐらいの差があるのだと、ちょっとがくぜんとしながら思い知 るのでした。
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