今年の冬将軍はいつもより急ぎ足でやってきました。11月の初雪は珍しくないけど、積雪があるほどの初雪はここしばらくなかったので、朝起きて窓の外を見てびっくり!あわてて家族を叩き起こし、2台分の車の前輪を冬タイヤに履き替えました。去年が全く雪がなかったためのんびりしていた人も多かったのでは?市内のガソリンスタンドはタイヤ交換をする人であふれ、道路はノロノロの大渋滞でした。「今年は大雪かなぁ...雪かきがたいへんだな...」と一気にブルーな気持ちになるのにたいして、子どもたちだけが「やったー!雪だるまが作れる!スキーに行ける!もっと積もれ〜!」と喜んでいました。
さて、大寒波がくる前の週、3日間にわたり「木の建築賞」の第3次審査現地見学会に参加しました。晩秋の小春日で現地調査には絶好のお天気。審査対象は、作品部門は能代市立常磐小中学校、能代市立浅内小学校、藤里町の森のかぞく、秋田市雄和の秋田空港からほど近い国際教養大学学生宿舎、山形県三川町東郷小学校。活動部門として「結っこで町を再生(二ツ井町麻生の麻生会館建設)」の計6カ所です。
まず1日目は能代市立常磐小中学校と藤里町の湯の沢温泉の近くにある体験型民宿「森のかぞく」を訪れました。
常磐小学校は旧能代市と旧二ツ井町のちょうど中間あたりに位置する田んぼの真ん中に建つ校舎です。地元の山で育った77年生の秋田スギ42本を財産区から譲り受けて、地元の大工が伝統工法で作り上げた迫力あるエントランスホールとは対照に、校舎の構造は4寸角を基準とした秋田スギの並材を用いたシンプルな軸組工法で、トラス梁が空間にアクセントをつけていました。体育館もスギの集成材をふんだんに使っていて、さすが秋田スギの産地だけあるな、と感心しました。 |