そもそものきっかけは,2001年に開催された秋田ワールドゲームズでした。最終的に3800人を超えるボランティアが集まったのですが、個人情報の関係もあって大会が終わったと同時に名簿を破棄してしまったのです。そのため、「楽しかった」「またボランティアをしたい」と思っている人たちへ連絡をとる手段もなくなり、せっかく芽生えたボランティアの「芽」を秋田に根付かせることができませんでした。
2003年の暮れ、秋田ワールドゲームズでボランティアをしていた方から、今回の国体では同じ轍を踏みたくない、ということで相談を受け、当時IT支援のNPO法人で活動していた私は、情報発信などで何か役に立てればという気持ちで協力することにしました。そして、足かけ5年、国体ボランティアサポート活動をしながら、「国体・大会が終わっても、だれでも気軽にボランティアとして参加できるようなしくみ」を考えてきました。
国体などのボランティアは、大きく分けて競技の知識や専門的なスキルを必要とされる専門ボランティアと大会運営をサポートするイベントボランティアに分けられます。イベントボランティアは特別な資格やスキルを必要としないので、誰でも気軽に参加することができます。そこで、地元のお祭りやイベントで気軽にボランティアができるようにすれば、活動の機会も多いのでは?と考え、ボランティアをしたい人とイベント主催者をつなぐしくみを考えました。そして先日、有志によって「mottoわか杉ネットワークあきた」を設立し、「OLEわか杉」から、「mottoわか杉」にその想いをバトンタッチしたのです。 |