2007年5月に開催した窓山デザインコンテストの授賞式から、早くも1年が過ぎました.全国から寄せられた、窓山再生のためのすばらしいアイデアの数々を、一日も早く実現したいという思いで、できるところから始めようと、10年計画ぐらい?というスローな窓山ペースで活動を続けているところですが、昨秋ついに最後の住人の野呂さんが体調不良のため窓山を去り、住民はゼロとなってしまいました。住民のうち65歳以上の人口比率が50%を超え、社会的共同生活の維持が困難になった集落を限界集落というそうですが、窓山は既に限界を超え消滅寸前と言える状態です。
近年、グリーンツーリズム、エコ・ツーリズムなど、農山村の文化と景観を資源とした観光が注目されています。秋田県でも農山村の活性化のために、様々な試みが行われています。峠から俯瞰したときに目立つ屋根の色を同じ色に塗り替え、良好な景観を作り出すことによって観光資源に結びつけようという試みや、廃校となった小学校を自然体験ができる施設に再生しようという試み、農家民宿の運営によって地域を活性化しようという試みなど、地域の資源を活かした持続可能な地域づくりが注目されています。
そこでこの秋、窓山の再生を願う会が中心となって、窓山でデザイン会議とワークショップを開催することにしました。世代や領域を超え、地域の人々・学生・専門家・都市の人と地域の人たちの交流を通じて、窓山再生へのロードマップを一緒に考えてみませんか。そして窓山再生をきっかけとして、窓山のみならず日本全国の地方の置かれた問題として、持続可能な農山村の姿とデザインの可能性についてディスカッションしていただきたいと思います。
概要は以下の通りです。詳しい開催要項は後ほど北のスギダラと窓山ホームページでご紹介しますのでぜひみなさん、窓山においでください。心からお待ちしております。
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