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今回で8回目となる杉コレクションは2012年11月17日、最終審査会を宮崎市内の中心市街地「ニシタチ」で開催し、盛会に終えることができました。まずは関係者のみなさまへ心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。 | |||||||||||||||
ここでは実行委員長として、今回の杉コレの経緯を書かせていただきます。 | |||||||||||||||
まず作品応募に先立ち、メインテーマを「みんなが笑顔になれる場所」としました。このテーマに決定した理由には、あの忘れてはならない東日本大震災があります。震災でははかりしれない悲しみがありましたが、それと同時に多くの人々の間に絆が生まれました。人と人が接し、話す事により元気が生まれ、笑顔にになりそれが支えになったと聞きました。 | |||||||||||||||
そこで杉の素材を使って人を癒せる場や人を自然と惹きつけるものはないじゃろか?とみんなと考えたところ、そうや!ヤタイをつくろうや!ヤタイには人が集まり会話が始まり焼酎もすすむやない!ヤタイはまさにコミュニケーションツールです。そんな経緯から作品テーマは「ひとりじゃ、ヤタイ!」となりました。これ気に入ってます(笑) | |||||||||||||||
また、昨年の日向での杉コレでは、「震災でお父さんやお母さんを亡くした子どもたちをぎゅっと抱きしめてあげたい」という思いで応募した安田圭沙さん(当時小学3年生)の作品「だっこのいす」が杉コレ子ども部門のグランプリを受賞し、その作品を実際に岩手県野田村の野田小学校に寄贈するというプロジェクトに発展しました。 | |||||||||||||||
*「だっこのいす」プロジェクトについてはこちらを参照ください。→月刊杉77号特集 | |||||||||||||||
その繋がりから、今回は東日本支援事業として野田小学校の生徒のみなさんにも作品を応募していただき、その中から3つのデザイン画のヤタイを製作し、寄贈することにしました。 そのお願いに宮崎木青会の県会長である大浦さんと二人で岩手へ行って来ました。 少しその時の話をしますと、9月9〜11日の日程で宮崎空港から始発で行き、大阪で乗り継ぎ、岩手県花巻空港に13時半にはつきます。そこからレンタカーで野田村に向かうのですけど距離200km以上走らないとなりません。着くのは夕方、一日がかりです。 |
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野田村では岩手県木青会のマルヒ製材の日當さんに案内をしていただきました。運転までしていただき、ありがとうございました。宮崎に来られる時がありましたら是非の飲みましょうね。その途中、崩壊してる坊潮堤を見て、津波の脅威を感じました。日當さんのプレッカット工場も被災したとのことでしたが、訪問時は復興して稼働していました。 また、私達の応対をして頂いた野田村役場の明内さんにはたいへんお世話になりました。大震災津波復興本部事務局で大変お忙しい中、杉コレ東日本支援事業の窓口にもなっていただきました。ありがとうございました。明内さんも宮崎に来られる時がありましたら是非飲みましょう。 そして、小田裕士村長さんが最終審査に審査員として宮崎へ来ていただけると分かった時にはびっくりしました。杉コレを通じて一つの輪の広がりを感じました。 |
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こうして作品募集を行い、結果、今回の応募数は一般部門197点、子ども部門258点、岩手県野田小学校より27点もの作品応募がありました。応募総数約500点です。韓国からも数点ありました。一般部門の想像もできない楽しい作品、子ども部門の夢のある作品、野田小学校の優しい作品と、選考会から杉コレはやはりおもしろいと思った次第です。 | |||||||||||||||
一次二次選考会を経て、一般部門8点、子ども部門3点、野田小学校3点の作品が選ばれました。 | |||||||||||||||
あっ、ここで思い出した事があります。今回も南雲さんからいろいろとアドバイス等をいただきました。南雲さんが宮崎へ来られた際、東京へ帰る前の僅かな時間を使って、宮崎空港内の地鶏などを出す郷土料理店「夢かぐら」で話しました。必ず焼酎お湯割り付きで。私も好きな方なんで毎回羨ましい思いで打合せをしてました。 たまに難題なリクエストがあったりして、私が何も考えもせず「はい、わかりました」と返事をするものですから、同席してる大浦会長に簡単に返事をするなとよく怒られてました。 南雲さん、いろいろとアイデアありがとうございました。 |
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さて、いよいよ最終選考会で発表する作品を主催者である宮崎県木青会が実際に製作する作業に入ります。ここで宮崎県木青会の7会団に製作の協力をもらいます。8回目となるとみなさん慣れたもので、杉コレ木工部隊なるものができてます。木青会会員、OBのところであったり、またお付き合いのある木工所であったりと大体制作するところが決まってます。 横山木材店でも日南杉コレ時の「運河上昇レース」から毎回杉コレ木工部隊として頑張ってます。今回は野田小学校の可愛いヤタイを担当しました。製作はこの時期に杉コレ職人となる従業員の青山です。 製作に苦労された作品もありましたが無事見事に出来上がりました。 |
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最終選考会では開催場所も宮崎市中心市街地のど真ん中ということもあり、多くの方々に見て触れていただけたのではないでしょうか。 | |||||||||||||||
テーマのように作品の周りにはいい笑顔の花が咲き乱れました。 その光景を缶ビール片手に見ながら感動しておりました。審査途中でしたけど(汗) 今回の杉コレは木青会各会団の皆様の協力なしにはできなっかたと思います。 限られた予算での作品製作をしていただき、また設置撤収作業の協力ありがとうございました。 |
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最後になりましたが、協賛協力をしていただいた企業様、また関係の皆様へ心より感謝し、重ねて御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。 | |||||||||||||||
最終審査会表彰式では、昨年の杉コレから発展した「だっこのいす」プロジェ クトが2012年度グッドデザイン賞受賞を報告、日本デザイン振興会鈴木紗栄さん (和服姿)が直接賞状を手渡しに来てくれました。中央が作者安田圭沙さん。右 下受賞作「だっこのいす」。 | |||||||||||||||
東日本被災地支援部門として、岩手県野田小学校より3名の作品が入賞しました。野田村の小田村長より3人とともに感謝のご挨拶をいただきました。(以上、photo/出水進也・南 奈緒子) | |||||||||||||||
追記 | |||||||||||||||
先日、杉コレ東日本支援事業として入賞した、野田小学校の生徒のみなさんの3台のヤタイを無事、野田村へ贈呈してきました。3台のヤタイは、木青会メンバーのひげの堀君が宮崎から自走で運んでくれました。 子供達の笑顔がとても嬉しかったです。学校、役場で使って頂けるとのことでした。 |
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重ねて関係者のみなさまへ御礼を申し上げます。ありがとうございました。 | |||||||||||||||
野田小学校にて3台のヤタイの贈呈式を行いました | |||||||||||||||
●<よこやま・じゅんじ> 杉コレクションレ2012 in宮崎 実行委員長。今年は後厄。 横山木材店 専務取締役 宮崎木材青年会:http://www.miyazakikensanzai.com/ |
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