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柱カウンターウェイト検証実験(本実験) | ||||||||||||||||
ここで掲載する内容は、1999年に(財)日本住宅・木材技術センターより、性能規定化に向けた新しい設計法(許容応力度設計法)に盛り込む内容の一環として行なわれたものであり、その報告書より抜粋して掲載する事とする。 | ||||||||||||||||
1.実験目的 | ||||||||||||||||
地震力により層間変形が生じた場合、耐力壁の剛体的回転によって柱の浮き上がりが生じる。そのときに上階の重量により、長期軸力だけではなく柱を押さえ込む力(=カウンターウェイト)が発生する。 現状では、「3階建て木造住宅の構造設計と防火設計の手引き」(日本住宅・木材技術センター)の中で、柱脚部の設計においてβ(=0.5、0.8)という係数で考慮されているのみである。 本実験では1層の木造軸組の水平載荷(変位制御で押し→引き→終了、最大変位(1/30(rad))時に2分間のhold)を行い、大変形時にどのくらいのカウンターウェイトが存在するか、浮き上がり範囲はどのくらいのものになるのかを考察する。 また、カウンターウェイトの、耐力壁の配置の違い、継手の影響、梁組や建物の形状による影響を考察する。 そして、建築基準法の性能規定化に向けて現在開発されている、性能明示型設計法プログラムに、このカウンターウェイトの要素を取り込むため、カウンターウェイトのモデル化を行うことを目的としている。 |
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2.実験概要 | ||||||||||||||||
2−1.実験日程 | ||||||||||||||||
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実験地:ポラス暮らし科学研究所 | ||||||||||||||||
2−2.試験体 | ||||||||||||||||
2−2−1.試験体概要 | ||||||||||||||||
実験はNo.3-1〜No.3-4、No.4-1〜No.4-4の計8体について実験を行った。No.3は長方形、No.4はL字形の建物形状となっている。試験体概要の図面を図1〜4(後出)に示す。 | ||||||||||||||||
(1)試験体の仕様 | ||||||||||||||||
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(2)柱頭・柱脚金物について | ||||||||||||||||
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(3)積載荷重について | ||||||||||||||||
積載荷重として溝形鋼(200×80×1000、30kg)を128本(3840kg)、増築後200本(6000kg)を配置する。並べ方及び単位当たり重量、建物全体荷重内訳は図5および表1参照。 これは、床荷重として、住宅用積載床荷重60(kg/m2)、その残りの鋼材を、屋根及び外壁の荷重として壁上に配置した。(しかし、外周部に置くことのできる鋼材に限りがあるため、実際には床荷重72(kg/m2)程度となった。) |
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表1 | ||||||||||||||||
表2:建物荷重詳細 | ||||||||||||||||
●<たはら・まさる> 「木構造建築研究所 田原」主宰 HP: http://www4.kcn.ne.jp/~taharakn 大阪工業大学大学院 建築学科 客員教授 |
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