連載
  杉で仕掛ける/第48回 「『日本材活用プロジェクトセミナー』を始めました」
文/ 海野洋光
   
 
 
 

ちょっとお休みしていました。すみません。 最近、様々な業種の方とお話しする機会が、増えてきました。聞くと「木材製品を扱いたい、木材でビジネスをしたい」という内容が多いように思えます。ある、大手の食品メーカーさんが、二酸化炭素ビジネスを始めるそうです。やはりキーワードは「環境」話を聞きましたが、どうも、上手くいくとは思えません。なぜか?を考える前に「環境」のキーワードで上手く行っている企業がどれだけあるでしょうか?とても、難しいビジネスです。

   
  以前、インターネットでビジネスをするなら、2つの特殊性を融合させた商品が、インターネットビジネスには向いていますという話をしたと思います。大ヒットして商品がバンバン売れるということではなくて、確実に欲しい人に売れる商品の方が、インターネットビジネスには向いていると考えます。環境と言うキーワードでビジネスを考えるなら「世の中がその方向に向いている」から、そのビジネスをはじめるでは、決して上手くいかないのです。木材製品の販売も同じです。多くの人が、環境問題や森林破壊、自然について心を痛めています。その解決の糸口にでもなればと木材のビジネスに向かおうとするのですが、それだけでは、上手くいかないのです。ビジネス=商売は、品物があってその品物が売れて初めてビジネスが成立するのであって、商品を並べるだけ、商品を作るだけでは、決して上手くいかないのです。誰でもわかっていることが、分からなくしてしまうところに、ビジネスの怖さと面白さがあるんです。
   
  先月から「国産材のセミナー」を始めました。月に2回から3回、1回につき1時間から2時間の無料でどなたでも参加可能なセミナーです。木材でビジネスを始めたいという方のセミナーですので受講者は、初回は1人でしたが、 4回目には、4人になっていました。興味のある方は、ご連絡ください。ひとつの講座は、完全読みきり漫画と同じで、どの講座から受講しても、話が分かるようにしています。もちろん、ビデオ撮影もしていますので、過去の講座を視聴することもできます。
  このようなセミナーを開催するのも、需要が増えてきたと感じるからです。講義をするのは、何十年ぶりのことですが、自分のためにもなるようです。拙い講義ですが、一人でも聞いている方がいる限り、続けたいと思います。一応、12コマを一区切りに9月まで行います。
   
  話を元に戻します。木材製品を売るには、 豊富なバリエーションとお客様の要望を確実に答えることのできる技術を前面に出すことをお勧めします。モノを売るというビジネスではなく、お客様と一緒になって作り上げると言うビジネスに特化しなければ、このビジネスには生き抜いていけないと感じるのです。
   
   
   
   
   
   
  ●<うみの・ひろみつ>木材コンシェルジュ
ほぼ、毎日更新しています。ブログ「海杉 木材コンシェルジュ」 http://blog.goo.ne.jp/umisugi/
2009年3月31日をもって、日向木の芽会 を卒業しました。
海野建設株式会社 代表取締役 / HN :海杉
月刊杉web単行本『杉で仕掛ける』:http://www.m-sugi.com/books/books_umi.htm
月刊杉web単行本『杉で仕掛ける2』:http://www.m-sugi.com/books/books_umi2.htm
   
 
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