昨年の今頃、ちょうど一年前である。うちの社長が(向井慎一社長:株式会社内田洋行)「おい若杉、(会社の裏に)畳屋あるだろう、知っとるか? あれうちの持ちもんだ。あれ使っておもしろいもんできんかな?」っておっしゃる訳です。写真を見て下さい。こっちは何でもデザインできれば、すっ飛んで行きますから。即「ある、ある、やる、やる」。「ばかやろう。社長に向かって、“やらせていただきます”だろう。まったく」ってなことで、「スギダラ家」計画がスタートしたのでした。
しかし、それからがたいへん。新築のビルを建てる、デザインオフィスにする、しまいには壊す、と話しは一転二転。その度に一喜一憂することとなり、南雲さんとの杉のイベント計画もうやむやに。お陰で、嘘つきになってしまいました。みなさん、すみませんでした。そんな調子で半年以上が過ぎ、半ば諦めていましたが、スギダラケ倶楽部の盛り上がり、そして、畳屋の運用も決まらぬ中、本社ショールーム計画のプレゼンテーションがあり、その中にスギダラ家を「企業以外のネットワークと人材との活動拠点として、内田洋行が開放するサロン」という形で盛り込んだ案を出したところ、何と受けが良かったのでした。そして、ようやく社長から使用許可が降りることになったのです。がしかし、まだまだ難関は続く。管理元である総務部長の許可を得る事が条件となり主旨説明を行いました。総務部長いわく「若杉、隣のとんかつ屋あるやろ。あれ今度会社で引き受けることになったんや。社長があれもなんとかせ〜、それが条件や、と」。また条件が増えました。畳屋、そしてとんかつ屋、なんだかやけくそです。
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