ワークショップストリート in OPEN MUJI 有楽町 2017
  家具用材の「端材」に感謝!

文 / 横井 浩司

   
 
   
 
   
 

カリモクは今年の4月、無印良品シエスタハコダテ店のオープニング記念イベントで、「アニマルカリモク」というワークショップを実施させて頂いたご縁で、今回は家具用材の「端材」の提供と、それで好きなものを作るワークショップにて、初めて参加させて頂きました。

若手メンバー2人と共に、初日の早朝に愛知から上京。時折小雨がぱらつきましたが、なんとか予定時刻までやり切りました。想像していたよりもカリモクをご存じの方が多かったのが、うれしい誤算でした。

2日目は、台風直撃という最悪の状況下で一旦設営するも、天候の回復が見込めず、お昼頃に中止の判断!でも午後から有楽町店内の一角でワークショップを実施させて頂き、屋台の方々もお店の軒先に並ぶ形で、出店することができました。

ワークショップをする度に、子供達の真剣なまなざしや楽しそうな笑顔、作品が完成した時の誇らしげな表情に魅せられます。その傍らで、根気よく制作をサポートするお母さんや、お子さんをグイグイ導くご両親など、様々な人間模様が展開されて興味深いです。

娘よりも自分の方が夢中になってしまったお父さん、自分が作りたいものがはっきり分かっている男の子。日常では触れるチャンスが少ないであろう無垢の木の手触りやぬくもりから、参加された方々は何を感じているだろう。皆さん、本当に楽しそうです!

   
 
   
 

創業以来、ずっと木を使う事にこだわってきたカリモク。木に惚れ込み、長い年月をかけて成長した森の恵みを余すところなく使いつつ、その魅力を最大限に引き出した家具に生まれ変わらせたいという「木への愛情」が、70年間の原動力でした。

でも家具の製造過程では、日々どうしても「端材」が発生してしまいます。通常は燃料として、工場の冷暖房やスチームを作るために活用していますが、家具には使えないサイズでも、いや節や割れさえも、見方を変えれば価値を与えられるはず。灰にしてしまってはもったいない!

そんな思いから、端材のワークショップを始めました。参加してくださる方々の、こちらの想像力をはるかに超える創造性と、新しい命を吹き込まれた端材の作品に毎回驚き、感動しています。難しく考えるのではなく、楽しさの中で何かを感じてもらえれば一番いいですよね。

   
 
 
     
 

今回嬉しかったのは、雨の中を大勢の良品計画スタッフが集結し、参加者同士も協力し合う中で感じた、学園祭のような熱気と連帯感!初日の夜の懇親会でも、すぎだらけの方々をはじめ大勢の参加メンバーの方々と知り合い、楽しいひとときを過ごしながら、人と関わってつながるっていいなあ、と改めて感じました。

家具用材の「端材」のおかげで、この世界では全てがつながっている、改めてそんな気持ちになれた2日間。次回も是非参加させて頂きたいと思います、よろしくお願い致します!

   
   
   
   
  ●<よこい・こうじ> カリモク家具
   
 
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