連載

 
吉野杉をハラオシしよう!〜“駆け出し”専務の修行日記〜第10回
文/写真 石橋 輝一
鍛え系杉連載。さぁ、吉野中央3代目と一緒に勉強だ!
 
 

こんにちは。連載10回目です。
奈良県吉野より今月も元気いっぱいでお贈りします!。

当初はフローリングなどの加工について、お話をしようと思っていたのですが……。あまりにバタバタな日々が続き、構成を考える時間がありませんでした。
というわけで、今回は吉野の秋景色をお楽しみ下さい!!

秋と言えば、紅葉。
桜で有名な吉野山も、秋には紅葉が美しい山となります。
モミジやカエデ、そして山桜の葉が紅く色付きます。カメラ片手に山へ行ってきました。

近鉄吉野線の終点、吉野駅。
ここは吉野山観光の玄関口で、ここから山上の旅館街へロープウェイがあります。この駅周辺の紅葉は毎年とても綺麗で、吉野山を訪れる人の旅心を高揚させてくれます。

   
  近鉄吉野駅。平日の夕方でしたが、ちらほらと観光客の姿も…。

  駅の外観です。ホームをすっぽりと覆う大屋根が終着駅の雰囲気を醸し出しています。駅裏手の紅葉の具合は……ちょっと寂しい感じも。

 
    ロープウェイ乗り場へ……。秋の気配が漂ってきました。

   
  なんともレトロな外観です。昭和4年開業で現存する日本最古の索道です。乗り場からは紅葉が見え隠れしています。

  約3分間の空の旅です。

  このロープウェイの下には、「七曲り(ななまがり)」と呼ばれる登り道があります。この道沿いの紅葉も非常に美しいです。
 
    七曲りの紅葉です。ここを登りきると吉野山のメインストリートです。下2枚も。

 

 
 
 
 

今年は温暖な天候の影響もあり、色付きが遅く、色付く前に散ってしまった木もあるようで、例年に比べると少し寂しい感じがしました。

せっかく山上まで登ったので、金峯山寺蔵王堂にお参りに行ってきました。

この金峯山寺は修験道の総本山であり、本堂である蔵王堂は高さ34m・四方36m、東大寺大仏殿に次ぐ世界で2番目に大きい木造建築です。現在の建物は安土桃山時代の頃に再建されたもので、国宝に指定されています。

間近で見ると、その大きさに圧倒されます。少し離れて見ないと、視界に収まりきれません。大屋根を支える数十本の柱は巨木を丸太のままの状態で使われており、その樹種は杉や桧から梨、ツツジと幅広いです。
現場を見て頂くと分かるのですが、ここは山の尾根のような場所です。こんな巨木をどうやって持って来たのかを考えると、古人の偉業に驚嘆します。

 
    金峯山寺蔵王堂です。ものすごい迫力。

   
  近づくと、細部に渡る繊細な仕事ぶりが伺えます。

 

以上、吉野の秋をちょっとだけご紹介させて頂きました。

ここからは話題を変えまして、スギダラ関西の活動についてお話したいと思います。
夏のバーベキュー大会以降、目立った活動ができていなかったのですが、新しい会員さんとのネットワークも少しずつ広がってきています。

12月にスギダラ関西の親睦会(忘年会を兼ねた飲み会)を開こうと考えております。

新しいスギダラ活動計画の動きがあり……、
来年夏には滋賀・彦根ツアーの計画もあり……、ということで、この辺で一堂に会して、美味しいお酒を入れつつ、年忘れ気分で盛り上がろう!というわけです。

近々スギダラ掲示板などで発表させて頂きますので、関西地方のスギダラ会員さんも、関西以外のスギダラ会員さんも、みなさま奮ってご参加下さい!

 
  今年の夏のバーベキュー大会の様子です。早いもので、あれからもう四ヶ月!
 
 

次回は、舞台を再び製材所に戻し、修行日記の続きを綴っていきたいと思います!

つづく


  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。
杉歴まもなく1年。杉マスターを目指し奮闘中!
吉野中央木材ホームページ http://www.homarewood.co.jp
ブログ「吉野木材修行日記」http://blogs.yahoo.co.jp/teruhomarewoodもよろしく!ほぼ毎日更新中です。
 
 
   
   
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