近年、私たちの生活とデザインのかかわり方について考える機会も増え、今年もたくさんのワークショップや講演会がありました。札幌市のなかで、地域に根付いたデザインを追及する意識は高まってきていますが、まだまだ多くの人は、デザインをすること、デザインとどう関わっていけばいいのかわからないと思います。これからもっと私たちもデザインに携わっていくべきですし、なにより、札幌市をよりよくするのは、私たち札幌市民であることを忘れてはいけません。デザイナーは、その提案をする側にすぎません。
札幌の自然の雄大さ、都市としての魅力を今一度考えて、しっかりと肌で感じるべきだと思います。札幌の若い学生たちの意識を、より高められるようなイベントを開催したいと考えます。
●コンセプト
:
札幌市民の人たちに、デザインというものをもっと身近なものに感じてもらう。 また、観光客の多い2月の時期に、札幌市民も興味を抱いてくれるようなイベントを開催し、雪まつりと一緒に、若者で札幌市を盛り上げる
日時 : 2007年 2月10日、11日、12日
場所 : まだ特定していないが、人通りの多い札幌中心部の近く
●イベントの内容
:
<ゆきずりのデザインの提案として、屋台制作>
・イベント当日、屋台を10台程展示。
・屋台の中ではスープや温かい飲み物を販売。
・イベントには前もって、タンブラー持参を呼びかける。
・また、限定タンブラーを用意し、販売。「myカップ」宣伝をする。
・この屋台は、プロのデザイナーにもデザインをしてもらいます。
・学生自身もで2台ほど、屋台の制作をする。
・タンブラーのデザインも、デザイナーにお願いする予定です。
屋台の下は、向かい合った人と人とを繋げる、不思議な空間。
そんな暖かいデザインのひとつとして、屋台の制作を提案します。
また「使い捨て容器」というのは便利ですが、大変な資源の無駄になります。 一人でも多くの人の意識が高まるように、「使い捨て」ではなく「持ち運び」の容器を提案します。
今回このイベントを企画するきっかけとなったのは、先月開催された、さっぽろデザイナーズウィークのセミナーで、プロのデザイナーと直接お話をする機会があったからなんです。プロダクトデザイナーの川上元美さん、南雲勝志さん、内田洋行株式会社の若杉浩一さん、千代田健一さんの話を聞き、デザインについて深く考えさせられ、大変刺激になりました。
こういうイベントにも、学生は積極的に参加するべきです。でも実際はあまり多くない…
自分たちも含め、学生の意識の低さを改めて感じました。なので、私たち学生が、学生に呼びかけて、意識を高めていけたらいいと思います。
このイベントの屋台制作には、川上さん、南雲さん、内田洋行のみなさんにも協力お願いしてもらいます。
また他にも、デザイナーズウィークで出逢ったデザイナーの方に協力要請して行く予定です。
デザイナーと一緒に企画ができる機会は、そうそうないと思いますし、これだけ豪華なメンバーが集まれば、札幌市の学生も興味を持ってくれるのではないでしょうか。あとは、私たちのイベントの運び方次第です。
現段階では、内田洋行株式会社北海道支社の方々が、全面的にバックアップして下さると、おっしゃってくださいました。さらに市内の企業、デザイン団体にも協力を要請していく予定です。
また、屋台制作に於いては木材関係者、職人さんにも声をかけさせていただき、必要な木材の提供や製作協力をお願いしていこうと考えているところです。
企画内容の問題点は、まだまだ多いですが、徐々に改善していき、必ず実施したいと考えています。学生が中心となって開催するイベントですが、どうかご協力お願いします。
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