<これまでのお話>
種を落としてからっぽになって、気ままにぶらさがり杉生を過ごしていた杉ぼっくるくん。
しかしあるときつむじ風に吹きとばされ、(ナ)グモの巣にひっかかってしまう。
おなかをすかせたクモがやってきて、もはや一貫の終わりかと覚悟するが、クモは杉ぼっくると見破りあっさりひきかえす。極楽杉んぼの杉ぼっくるは巣をハンモックにして、リゾートライフにうつつを抜かす。ところがクモの真の姿は杉の精だったのだ。
杉の精は杉の道を行くようにさとすが、杉ぼっくるは何もわからないまま、寒さの中、あたたかそうにみんなで燃えている枯れ杉ぼっくるたちをうらやましそうに眺めていた。。。
次号につづく・・・