新連載
小さな杉暦 4月・5月(4コマまんがのおまけもあります)
去年のゴールデンウィークあけに種まきをしてほぼ1年になります。 杉の林というとたいていは挿し木を苗にしますから、植えたてほやほやの幼い苗木といっても実生で1年の杉苗ちゃんたちよりはずっと大きいです。樹齢○年、というのは挿し木の場合、どうなっているんでしょうか? この杉苗ちゃんたちは来年には年輪がふたつになるのかしら? 3年目くらいに伐採して、断面をみてみましょうか。
4月19日、売れ残っていた黄色いポットの杉苗ちゃんが宝塚の狩野新さんのところに旅立ちました。夜明けまであった雨か夜露か忘れましたが、露にぬれた姿が別れの涙のようで、記念写真をとりました。 (※去年の創刊一周年記念プレゼントで3鉢提供したのですが、2名しか応募がなく、一鉢残っていたわけです)
●<いしだ・のりか>フリーランスキュレ−タ− 1965年京都生まれ、金沢にて小学2年時まで杉の校舎で杉の机と椅子に触れる。 「人と自然とものづくり」をキーワードに「手仕事」を執筆や展覧会企画などで紹介。 近著「藍から青へ 自然の産物と手工芸」建築資料出版社