連載

 

小さな杉暦 4月・5月4コマまんがのおまけもあります

文/写真 石田紀佳
あのスギぼっくりからとびだしたスギの種が、再びスギぼっくりを鈴生りに するまでのほんの歩みはじめの記録。
 
 

去年のゴールデンウィークあけに種まきをしてほぼ1年になります。
杉の林というとたいていは挿し木を苗にしますから、植えたてほやほやの幼い苗木といっても実生で1年の杉苗ちゃんたちよりはずっと大きいです。樹齢○年、というのは挿し木の場合、どうなっているんでしょうか? この杉苗ちゃんたちは来年には年輪がふたつになるのかしら? 3年目くらいに伐採して、断面をみてみましょうか。

   
 

4月19日、売れ残っていた黄色いポットの杉苗ちゃんが宝塚の狩野新さんのところに旅立ちました。夜明けまであった雨か夜露か忘れましたが、露にぬれた姿が別れの涙のようで、記念写真をとりました。
(※去年の創刊一周年記念プレゼントで3鉢提供したのですが、2名しか応募がなく、一鉢残っていたわけです)

   
   
  別れの朝
狩野さんのところには元気に届き、すくすく育っているようです。今頃は宝塚の言葉にも慣れたかな
(http://homepage2.nifty.com/shinkano/talk/talk1.htm)
  杉苗涙  ねっ、涙みたいでしょ?うれし涙ですね
       
 
  記念写真上から  友だちのスギとヒノキたちに囲まれて
 
  5月10日、もう初夏です。そろそろ鉢をかえないと窮屈だよね、と思いつつ、なかなかできないです。
   
 
  スギヒノキ  ほったらかしのヒノキさんたちも育っています。ヒノキさんは観葉植物としてはどうでしょうかねえ。もう少し大きくなれば、葉っぱを剪定しながらお料理の下にしいたりできるので重宝しそう。「一家に一鉢、キッチン針葉樹!」なんてどうですかね
   
   
  スギ横から  けっこうわさわさしてきました   杉葉アップ やわらなか新芽
   
   
   
   
 
 
 

 

●<いしだ・のりか>フリーランスキュレ−タ−
1965年京都生まれ、金沢にて小学2年時まで杉の校舎で杉の机と椅子に触れる。
「人と自然とものづくり」をキーワードに「手仕事」を執筆や展覧会企画などで紹介。
近著「藍から青へ 自然の産物と手工芸」建築資料出版社

   

   
  Copyright(C) 2005 Gekkan sugi All Rights Reserved