連載

 
吉野杉をハラオシしよう!〜“駆け出し”専務の修行日記〜第17回
文/写真 石橋 輝一
鍛え系杉連載。さぁ、吉野中央3代目と一緒に勉強だ!
 
 

こんにちは。連載17回目です。
今月も奈良県吉野から元気いっぱいでお贈りします!

さて、今回は7月29日に行われた「スギダラ関西バーベキュー大会」のご報告をさせて頂きたいと思います。昨年に引き続き、スギダラ関西の聖地(?)である吉野中央木材の杉&桧だらけの倉庫で行いました。

スタート予定時間は午後1時だったのですが、そこはスギダラです。なかなか全員が時間通りには集まりません。そこで、せっかく吉野まで来てもらったので、製材所見学会を開催することに…。吉野杉の丸太を実際に製材して、その迫力を体感して頂きました。皮むきをする所から始まり、送材車付き帯ノコ盤(台車)で大割りする所を見てもらいました。

   
  杉の丸太,皮むき   台車の杉をセット
台車の杉をセットしました。みんなで興味津々!
きれいな梁材
  杉の丸太を皮むきに興味津々の様子。夏休みの自由研究?   赤味勝ちの節のきれいな梁材が取れました!
   
 

さて、そんなこんなで時刻は午後3時。だいたいのメンバーが集まった所で、バーベキュー大会スタート!。盛り上がったバーベキュー大会を写真で振り返ります。

   
  コンロの周辺   特設バーベキュー広場
吉野中央木材の倉庫の中に、杉の角材で作った特設バーベキュー広場です!
「まちづくり大賞」の賞状
  かなり暑い一日でした。コンロの周辺は汗ダクでした〜   会場の一角には、「まちづくり大賞」の賞状も!。その他にもスギダラ活動が紹介された木材業界誌「ウッディレター」も!
   
  牛肉、豚肉、鶏肉、野菜…などなど色々な食材を用意しましたが、一番人気は今年も「鮎の塩焼き」でした。去年に引き続き、吉野川の水で育てた鮎を炭火で焼きました!
   
  部長杉さん   鮎の炭火焼
  小さな七輪で鮎を焼いてくれている部長杉さん。スギ関が誇る料理の鉄人!いつもありがとうございます。ごちそうさまです!   吉野杉フローリングのカットサンプルをお皿に、鮎の炭火焼をのせてみました。杉の赤味の色合いが食欲をそそります〜?
   
 

そして、おそらく日本初、いや世界初であろう「流しスギめん」を敢行! 普通の流しそうめんは竹を使いますが、やっぱりスギダラですから、杉で樋を作りました。

   
  四面プレナー加工   「流しスギめん」装置
  せっかくなので、樋を作るところからスタート。杉の板材を四面プレナー加工し、組み立てていきます。   無事完成した「流しスギめん」装置です。
       
  流しそうめん   流しそうめん
  なんとも風流。ほのかな杉の香りが何とも良かったです。日本の夏の新名物になりそう!?   流しても、流しても、スグにみんなの胃袋へ…。大好評でした!
   
 

夜も更け、辺りが静寂に包まれる頃、スギ楽器演奏会が始まりました。森羅万象音楽家のMIROKUさんによる杉カリンバの独奏会です。カリンバはアフリカに民族楽器であり、指ピアノとも呼ばれます。普通のカリンバは杉よりも堅い木で作るそうです。杉のカリンバはどんな音色になるのでしょうか?

   
  演奏会   杉カリンバ
  杉の角材を組み合わせたステージでの演奏会。   これが杉カリンバ!
   
 

杉カリンバの音色は本当に気持ちよかったです。杉の材質に影響されたからか、何とも柔らかで伸びやかな音でした。堅い木で作ったカリンバと聞き比べをさせて頂いたのですが、台座の木の種類が違うだけで全く違う音色!。個人的には杉カリンバの方が好みかも…。
この演奏はアンプを通じて、スピーカーから流したのですが、このスピーカーも只者ではありません。杉で作ったスピーカー「スギーカー」です。スギ関最年少で無職のニート杉君の手によるモノ。杉の梁材の端材を吉野中央木材から持って帰り、スギーカーとして返してくれました!

   
  みんな聞き入る   スギーカー
  美しい音色にみんな聞き入っていました。   これがスギーカー。 杉の角材をそのまんま使っているので、割れが入りました。右は桧で作ったヒノーカー。
   
  そしてそして、スギダラ関西でオリジナル製作をしていた「スギ関ハッピ」がついに完成し、贈呈式が執り行われました。
   
  スギ関ハッピ贈呈式   スギ関ハッピ七人衆
  スギ関ハッピ贈呈式です。   スギ関ハッピ七人衆、勇ましい!。これを見た杉庭さんが思わずハッピを衝動買い!スギ関事務局ストック分をお譲りしました。先に帰られた滋賀のサワダラさん、都合で参加できなかった宝塚の狩杉さんを加えるとスギ関ハッピ十人衆となりました!
   
 

食べて飲んで騒いで…ばかりでなく、これからの活動計画の話も色々とありました。本当はこれがメインだったのですが…。

まず、前回のスギ関イベントである「公園フェスタ(http://sugikan.exblog.jp/5359879/)」でも協力しあった「ゆめのみ公園プロジェクト」の活動もされている公園杉さん、ふらふらし杉さんからの提案で、新たなイベント企画がスタートしました。
子供と杉との触れ合いの中で、スギ関でも遂に○○○を作ろう!という企画で、この秋の一大イベントです。詳細が決まり次第、スギ関ブログでも大発表させて頂きますので、関西の皆様はもちろん、全国の皆様のご協力をヨロスギお願いいたします!

そして、これはバーベキューの時には発表されなかったのですが、9月30日に大阪の万博公園で開かれるロハスフェアに、ニート杉君が乗り込みます。
ロハス(LOHAS)とは、ニート杉君曰く「Lifestyles Of Health And SUGI(健康とスギのあるライフスタイル)」の略語らしく、万博公園にスギダラの風を吹かそう!と意気込んでいます。こちらも応援をヨロスギお願いいたします!

いろいろと盛り上がったスギ関バーベキューだったのですが、ひとつ残念だったのが、同日開催予定だった「花火大会」と「吉野山灯り展」の延期でした。
吉野の素材(杉、桧、和紙など)で作った照明器具のコンテスト「吉野山灯り展2007」と、吉野川まつり花火大会が同日に開催される予定だったのですが、選挙の投票日延期の影響で翌週にずれることに…。

今回、スギ関から直杉さん、弥生杉さん、ニート杉君の3名がエントリー!注目の作品は…
   
  照明器具のコンテスト   照明器具のコンテスト
       
  照明器具のコンテスト   なんとも幻想的で素敵です。残念ながら受賞とはなりませんでしたが、また来年がんばりましょう!
   
 

昨年から始まったバーベキュー大会ですが、2回目にして早くもスギ関の夏の恒例イベントとなりました。前回の趣旨は「スギダラ関西としての活動がほぼ皆無であり、何か動き出さないと!」いう事で、スギ関メンバーの親睦を深める為のバーベキュー大会だったのですが、この1年間で色んな繋がりでメンバーが集まり、メンバー間の交流が増え、雪だるま式にスギ関としての活動が活発化してきました。スギダラ関西のこの一年を振り返ると、杉が結び付けてくれた出会い、人と人との繋がりの素晴らしさを実感します。

年内のスギダラ関西、いろんな所から企画が溢れ出て、楽しスギです。
ブログ「スギやねん、関西」にて最新情報のチェックをヨロスギお願いします!

…また来年もバーベキュー大会やりたいなぁ〜

   
  記念撮影
  やっぱり最後は、みんなで記念撮影!
   
  つづく
   
   
   
   
 
 
  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。杉歴やっと1年。杉マスターを目指し奮闘中!
吉野中央木材ホームページ http://www.homarewood.co.jp
ブログ「吉野木材修行日記」http://blogs.yahoo.co.jp/teruhomarewoodもよろしく!ほぼ毎日更新中です。
   
   
   
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