住民主体による地域の再発見という点で、地元学は「ふるさとマップ」づくりや地域ワークショップによく似ています。しかし、ここからが少し違ってきます。
地元学では、住民を「土の人」、住民の活動を「土の地元学」と呼んでいますが、それに加えてもう一つの要素「風の人」、「風の地元学」も重視しています。「風の人」とはその地元以外の、都市の人、学校の先生、専門家、NGOなどヨソ者をさします。
つまり地元学とは「地元のことを地元の人たちが、外の人たちの目や手を借りながらも自らの足と目と耳で調べ、考え、そして日々、生活文化を創造していく、その連続行為」です。
土の人と風の人は往々にして「視点(まなざし)」が違います。土の人が何とも思っていないこと、ものであっても、ヨソからきた風の人にとっては驚くことが少なくありません。たとえば薪で炊いたご飯。地元の人にとってたいしたことでなくても、都市の人からいわせれば「オー!」。
もちろん主役はその地域に住む土の人。風の人は地域再発見の視点やきっかけを提供し、「あるもの」を守り育てていく協力者、アドバイザーとなります。
しかし、窓山には、住民がいなくなってしまいました。さて、どうしましょう。一緒に考えませんか。
地元学の実施の細目は、モクネットの加藤さん、スギダラ秋田支部の菅原さんが詳細を調整してくれます。皆さん日程をあけて待っていて下さい。
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