連載

 
吉野杉をハラオシしよう!〜“駆け出し”専務の修行日記〜第26回
文/写真 石橋 輝一
鍛え系杉連載。さぁ、吉野中央3代目と一緒に勉強だ!
 
 

こんにちは。連載26回目です。
月刊杉、3周年。本当におめでとうございます。僕の連載も26回目なので、2年半くらいになります。あっという間です。最近は時の流れが加速度的に早くなっているように感じて、ちょっと焦り気味で、もっと頑張らなアカン!と強く思っております。

8月です。夏の製材所は大変です。とにかく暑さとの闘い。製材はやはり力仕事、重い木材を担ぎますし、工場の中を動き回ったり、屋外で桟積みをしたり、汗をかく事ばかりです。いつも夕方になると仕事着のシャツには塩が吹いています。

 

日焼けもすごいです。屋外で原木の整理や、桟積みなどをすると、ほんの数時間で真っ赤。ひと夏もすれば、海で焼いたかのように見事に真っ黒になります。

一見すると、屋外に放っておいて、汚くなってしまった!とも受け取れますが、僕たち製材所の人間から見ると、いい感じで焼けてくれたなぁ〜、よく乾いてそうやなぁ〜と嬉しくなります。実際、この状態でも僕は美しいと感じます。汚いとは思えません。綺麗に汚れてくれるのは、木の良さの一つだと思います。


(写真右)
杉の天然乾燥した梁です。見事に黒光りしています

 
       
 
 
 

例えば、これは当社の事務所の壁です。杉の板張りです。何十年もたって、日焼けもして、傷みもありますが、味わい深い美しさを感じます。

  さて、屋外で日焼けした杉の梁ですが、一皮めくると、中からは綺麗な赤味の色合いが出てきます。出荷する際の挽き直しの様子をご覧下さい。

   
  こんがり黒くなった杉の梁です。   帯ノコ盤で表面を落とすと、中は綺麗な赤味でした。この瞬間がたまりません!。
       
  今年の夏は特に暑いです。夕立が少ないので、ずっと暑いまま。かなりのダイエット効果が期待できそうなのですが、汗をかくとビールが進んでしまい、ビールが進むと食べる量も増え、加齢により基礎代謝も落ちていますので、逆ダイエットまっしぐらです。

とにかく暑い夏。おそらく9月の頭くらい迄は続きそう。体調管理に気を付けて、がんばらねば!!





つづく
 
 

 

   
   
   
   
   
   
   
   
  ●<いしばし・てるいち> 吉野杉・吉野桧の製造加工販売「吉野中央木材」3代目(いちおう専務)。杉歴3年目突入!。杉マスターを目指し奮闘中!
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