第二特集
  2009年各支部の総括
  各支部の2009年のスギダラ活動を報告します
 
●秋田支部
   
 
秋田支部長 菅原香織
   
  2009年の秋田支部では大きなイベントはなかったものの、2008年に開催した窓山デザイン会議と、杉玉ワークショップをはじめとするスギラボの活動による成果が現れてきた年だったと思う。
杉玉ワークショップは秋田で2回開催、なんと宮崎県日南市にまで出張して実施した。参加者からは杉の葉の香りに癒されながら杉玉を作るワークショップは大好評だった。
窓山再生活動のほうは、今年は9月にキャンプ&アートワークショップを開催しようと運営資金獲得のために県で募集した農山村集落活性化助成金へ応募したが、能代市役所でのヒアリングで、窓山は既に集落としては「消滅」しており台帳にも載っていない窓山集落の再生活動は理解してもらえず、採択されなかった。
しかし、二ツ井の加藤さんをはじめとする地元の応援もあって、野呂さんが経営していたニット工場を窓山に移し、本格的に拠点を構えることになった。田んぼのほかに豚と鶏の牧場を作り、田植えや稲刈り、収穫祭も開かれた。地鶏や豚肉はどんなブランド肉よりも、びっくりするほど美味しかった!
すると噂を聞きつけて、徐々に様々なところから人やモノが集まってきた。新年早々にも窓山再生に向けた地元有志による企画会議が予定されている。小さな集落の再生活動を通して、2010年も地道にスギダラ仲間を増やしていきたいと思う。
どうか全国のみなさん、秋田に、窓山にいらしてくださいね!
   
  秋田支部ブログ「北のスギダラ」→http://sgicci.exblog.jp/
   
   
   
  ●スギダラトーキョー
   
  09年「泉」、10年「浴」
 
スギダラトーキョー支部長 萩原 修
   
  2009年のスギダラトーキョーは、「ユイス」がはじまった年。
それは、2008年末に武蔵五日市の温泉に注目することから急きょはじまったプロジェクト。お風呂で使う杉の椅子を8人のデザイナーが提案。スギダラトーキョーが杉の活用の具体的な形を示したはじめての試み。
3月に新宿パークタワーでの展示。そして、4月には、自由が丘で巡回展。8月には武蔵五日市で展示した。いくつかのメディアにも取り上げられた。具体的な形にすることがいかにインパクトのあることなのかをあらためて感じた。
このプロジェクトの当面の課題は、多くの人に使ってもらう商品として、きちんと販売できる体制をつくっていくこと。もちろん、東京の杉に注目してもらうことが大事なので、その背景も含めて、伝えていければと考えている。
2010年のスギダラトーキョーのテーマは、独断で「浴」にしたい。今年こそは、なかなか浴びれなかった温泉を、こころゆくまで楽しみたい。そして、あらためて山に入って、森林浴を満喫したい。
温泉浴と森林浴で仲間が集まって、仲良くなって、次の活動の原動力になることをもくろんでいる。これまで、きちんと組織らしい組織もなく活動してきたスギダラトーキョー。そろそろ、具体的な運営体制を組み立てる時期に来ているのかも。
   
  スギダラトーキョーのブログ「ナガレモノ日記」→http://nagaresugi.exblog.jp/
   
   
   
  ●天竜支部
   
 
スギダラ天竜広報宣伝部長 袴田彩子
   
  2009年も、振り返ってみれば、見の丈に合った活動であったスギ天でした。
まだまだ地元ネットワークを構築できてはいませんので、考える・発信する・身近な場所に他県人を案内する・他支部の活動に参加する。そんな1年でした。まだまだまだまだ、本部と各支部のみなさんに頼りっぱなしです。
そこで、2010年の目標は、スギ天として、立つことにします。実質、ワタクシ・キャッシーしかいない状態の天竜支部、そこから脱して、チームとなるように。大いなるチームとして輝いている各支部のみなさまには、心から尊敬です。ま、スギ天には母体となる団体はありゃしないんだから、立ち上がりはスローになるのも仕方なし!(と開き直って。)いよいよ立ち上がったとなれば、変な、とりとめのない、面白いチームになるでしょう。楽しみにしていてください。
   
  天竜支部ブログ「スギテン」→http://sugiten.exblog.jp/
   
   
   
  ●関西支部
   
 
吉野中央木材 石橋輝一
   
 

スギダラ関西の2009年を振り返りますと、
1月25日…スギダラ関西・新年会(於;谷町空庭)
4月25〜26日…ロハスフェスタ(於;大阪万博公園)
5月16〜17日…アースデイ神戸(於;神戸市立相楽園)
11月14〜15日…吉野林業体感ツアー&にっぽんの木の文化を語るフォーラム2009in吉野(於;吉野)
と、イベントや企画はそれほど多くはなかったのですが、内容の濃い一年だったと思います。特に11月の吉野ツアー&フォーラムは、スギダラ関西にとっては初めての単独でのイベントであり、吉野全体を巻き込むというスケールだった事もあり、準備期間を含め、走り回る日々が続きました。ですが、このイベントは“きっかけ”作りなので、実績はまだ何も残せていません。そう、本番はこれから!。この素晴らしい“きっかけ”を次に繋いで行く事ができるように、スギダラ関西&吉野木材若手軍団、2010年、ガツンと頑張っていきます!!!

   
  関西支部ブログ「スギやねん、関西」→http://sugikan.exblog.jp/
   
   
   
  ●北部九州支部
   
 
北部九州支部長 池田陽子
   
  杉九としては独自イベントを催すでもなく、地味に過ごした年でした。昨年が動(激動)の年だったので気力、体力を蓄えた静の年といいますか。ただ、杉九のつくり手のみなさんはそれぞれ意欲的に動いて活動の幅を広げていらっしゃいました。昨年の杉モノ展を切っ掛けに参加して下さった作家さん同士で展示会をしたり、有馬くんは東京、大阪での展示会に加え、杉コレで市民賞を受賞したりと大活躍(すばらしい!)。
恒例となった日田の「水面の盆」へは応援スタッフとして参加し、毎年たくさんのイベントを変わらぬペースで続け、地元を盛り上げている日田の仲間に尊敬の念を抱くとともにたくさんの元気をもらってきました(継続は力なり、を実感)。11月の飫肥杉大作戦へも参加し、大イベントを皆でつくりあげ、そしてその感動を共有する輪の中にいられたことで、また何かしたい気持ちがふつふつと沸き起こってきていま
す。
越してきて1年半になる福岡の糸島でも知り合いが徐々に増え、これからのまちづくりのキーマンとなるような方々とも知り合う機会に恵まれました。ここにも杉を持ち込むチャンスはないかと機会をうかがっています。これまでに培ったつながりを大切にしつつ、また新たな出会いと仲間が増えることを2010年に期待しています。いろいろと変化のある年になりそうな予感です。
   
  北部九州支部ブログ「杉九」→http://sugikyu.exblog.jp/
   
   
   
  ●宮崎支部
   
 
宮崎支部長 海野洋光
   
  活動の総括をするほどの立場ではないと考えていたのですが、忘れていた支部長だったので書きます。
ほとんど、月刊杉やブログに書いてあるとおりです。強いて、全国のスギダラメンバーに情報を発信するとすれば、木材や林業、木工、建築関係者だけでない人たちを巻き込むこと準備のできた年だったと思います。
高千穂アマテラス鉄道のトロッコ、上崎橋菜の花祭り景観賞受賞、杉コレクション作品展示(内田洋行エデュケーションフェア・港区エコプラザ・森の市・木と暮らしのふれあい展など)、杉道具博物館の開催、海幸山幸の運行、飫肥杉デザイン空港展、杉コレ作品アートセンターや埼玉県の小学校常設展示などです。これらは、全てスギダラメンバーだけの力ではありません。そこがスギダラの魅力なのです。(海)
   
  宮崎支部ブログ「南のスギダラ」→http://miyadara.exblog.jp/
   
   
   
  ●日南市飫肥杉課
   
 
宮崎県日南市役所 河野健一
   
  2009年は、飫肥杉課にとっても、日南市にとっても、飫肥杉にとっても、とってもとっても濃い、重要な一年でした。飫肥杉を活かして(生かして)日南らしい日南に再生していく「新飫肥杉元年」とでも言える、大きなキッカケ・節目となりました。
  その前の年から、2009年は「日南飫肥杉大作戦」の年にしようと突っ走り、11月には大作戦イベントを開催しました。この大作戦の報告は、月刊杉WEB版52号をご覧ください。
  その大作戦イベントに向かう1年間の途中にも、プレイベント的な活動を波状攻撃のように断続的に仕掛けていきました。詳細は飫肥杉課ブログ「オビダラ日記」でご覧いただくこととして、主なものだけピックアップします。
   
 

●02/20 みやざきデザインセミナー「川上元美氏と語るデザイン講演会」
セミナー後は、堀川夢ひろばに移動して、飫肥杉家具の試作品を見て、使っていただきました。

●03/18 日南市役所玄関ロビーの飫肥杉化完成
すっきりと様変わりしたこの飫肥杉空間は、市民の皆さんから好評です。

●05/23 市役所の内装も徐々に飫肥杉化
今年度から3ヶ年計画で、もっと飫肥杉化していく予定です。

●08/24 杉コレ二次選考会の前夜祭
油津の商店街アーケード内が、飫肥杉製のヤタイやテーブル、杉仲間などで賑わった夜でした。

●08/25 杉コレ二次選考会
パネルディスカッション「日本の未来と杉のデザイン −飫肥杉は日南を救えるか−」も同時開催。

●10/01-06 にちなんにちなんだ飫肥杉商品 新作発表会 +観光物産展
2009飫肥杉課メイン事業のobisugi designでは、宮崎空港で新作発表会を開催しました。

●10/08 JR各駅内装の飫肥杉化

●10/10 JR観光特急「海幸山幸」運行開始

●11/07-08 日南飫肥杉大作戦!
そして、まさに史上最大の杉イベントが盛大に開催されたのでした。

   
  その後、なかなかブログの更新が出来ていないのですが、メイン事業である飫肥杉商品の開発・発売では、六本木ヒルズや品川プリンスホテル、大阪、熊本、宮崎県庁などで展示・PRを行い、日南市内でも民間会社がイベントで使用するなど、その活動は相変わらず「走りっ放し」です。
  この他にも、商店街の飫肥杉ダラケ実験や、市役所応接室の内装飫肥杉化、飫肥杉製の割れ箸開発(目指せ!「箸立派な市」)などに取り組み、2010年も引き続き、若干ペースのアップダウンはあるかもしれませんが、走ります。
2009年は、きっと、多くの皆さんに、多少なりとも「飫肥杉の可能性」を感じていただいた1年だったのではないかと思います。可能性の輪を広げていくためにも、まだまだ、本当の意味での飫肥杉大作戦を続けていく責任、使命が、ボクら飫肥杉課にはあるのです。
全国のスギダラの仲間の皆さん!
2009年は、ものすごく支え助けご協力いただきましたが、これからも飫肥杉をよろしくお願いします! そして、obisugi designも買ってください!!!
   
  日南市のブログ「オビダラ日記」→http://obidara.exblog.jp/
   
   
 
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