連載  
  あきた杉歳時記/第39回 「窓山の春」
文/写真 菅原香織
  すぎっち@秋田支部長から、旬の秋田の杉直(さんちょく)だよりをお届けします ・・・・
 
  秋田にもやっと桜が咲きました!!
 
  スギダラ秋田支部から新屋駅まで続く新屋大川散歩道も桜が見頃です。
   
  平年よりも一週間は遅い桜の開花で、ゴールデンウィークに見頃を迎える秋田から、先月18日に行われた窓山での活動のようすを、スギダラ秋田支部のある美短専攻科の学生、石井明日香さんにレポートしてもらいました。彼女は窓山デザイン会議にも参加した学生です。昨年も田んぼの草取りや豚の餌やりなどで窓山を訪れていて、久々の訪問でした。
   
 
   
  「整備されてきた窓山」
 
石井明日香(秋田公立美術工芸短期大学)
   
  4月18日(日)用水路の掃除を行いました。くもりがちのお天気で心配したが、大雨にはならず、作業実行できました。これもさすが、晴れ女・すぎっち先生のおかげですね。
窓山に着くと、もう窓山は春の季節に向っておりました。大地には、ぽつぽつとふきのとうが芽をのぞかせ、緑が生い茂っています。
   
  窓山に着き、さあ車を停めようとすると‥
『あ”?!!!』
なんとすぎっち先生の新車が雨にぬかるんだ大地にはまってしまったのです。後ろに行っても前に行ってもタイヤが泥から出てきません。最後には稲わらを敷き後ろから軽トラでヒ引っ張って新車が抜けて出てきました。ああ、出てきた新車は泥だらけ。これは洗車しなくてはですね(笑)良き思い出となりました。
   
  さてさて作業開始です。
水路は山の斜面に沿って走っているため足場が悪く、作業するのも重労働。枯れ葉や土をとるためにスコップを使って頑張ります。初参加の美短生徒たちも大人の方々と代わる代わる掃除を行います。
ここで使用していた画期的スコップ、その名も『穴あきスコップ』。これは水路掃除で穴から水が流れ出て溜まった枯れ葉や土がとても取りやすい!!
水路は前と見違える程、キレイに水路が整備されていきます。木の根っこを切断したり、かえるが冬眠からでできたり、大根が発掘されたりと、水路掃除は発掘と力仕事でありました。
作業は皆でやれば進むもので、午前中には野呂さんの家の前まで工事が進みました。
水を流してみると・・
勢い良く水が水路に流れ出ました!
通る水の音は心地よく、成果がそのまま音としてでるのは気持ちがいいです。
   
  さて午後の部は終了し、お昼ご飯です。野呂さんが前日に釣ってきてくれたお魚がメインディッシュです。なんと黒メバルのお刺身が登場!!身が透き通ってなんとも美味しいそう。。プリップリで美味しく頂きました。そのほかお魚の煮付け(これもまた味付けがしみっていて美味しかったです)、人参・大根の漬け物、野菜のサラダ、味付けおにぎり、だし巻き卵と豪華で美味しそうなご飯の数々でした。
極めつけは、窓山の豚入りうどんです。お肉のうま味がうどんに加わってこれまた美味しいっ!!はやく「俺の豚」「おめぇの鶏」を買い、食べたい今日この頃です。
経営者の方々社長さんたちはシメにうどんを頂いていました。ビール片手に、食べる姿はとてもとても、幸せそうでした。
   
  次回の種まきの予定を決め、お昼の会は終了!
午後は田んぼまでの水路を2カ所を整備して、この日の作業は終了しました。この田んぼで直播、完全無農薬でとなると妄想が膨らんで楽しみで仕方がありません!次回の窓山に期待です!
働いて目に見えて成果が感じられる。そして美味しいものを食べる。
幸せなことだと感じた この窓山での一日でした!
   
  おわり (asugi)
   
 
   
  *参照:北のスギダラ
  レポート「窓山に行ってきました」→http://sgicci.exblog.jp/13487842/
   
   
   
   
  ●<すがわら かおり> 教員
秋田公立美術工芸短期大学 産業デザイン学科 勤務 http://www.amcac.ac.jp/
日本全国スギダラケ倶楽部 秋田支部長 北のスギダラ http://sgicci.exblog.jp/
『あきた杉歳時記』web単行本 http://www.m-sugi.com/books/books_sugicchi.htm
   
 
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