連載
  杉で仕掛ける/第41回 「愛する宮崎の仲間たち1」
文/ 海野洋光
   
 
 
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  一枚のチラシをいただいた。このチラシは、宮崎県都城市ヤマワ木材(株)の若松さんの会社のチラシだ。若松さんは、宮崎県木材青壮年会連合会の都城のメンバーで4年前、都城でスギコレを主催した中心メンバーの一人。
  その彼が、現在、取り組んでいるのが、「杉 赤身のデッキ材!」宮崎の杉流の商品開発の好事例だろう。宮崎の杉は、ほとんどが飫肥杉と言う品種です。この品種は、主に弁甲板に使用されていました。弁甲板?
   
  べんこうざい 【弁甲材】
  木造船用材。杉丸太を太鼓落としに削(はつ)ったもの。宮崎県の飫肥(おび)杉が有名。
   
  船に使用される材で樹脂分を多く含んでいるために水などを弾くために耐久性に優れています。宮崎の杉の特徴をつかんだ商品なのです。それだけではありません。宮崎の杉のなかでも、心材に近い赤身の部分は、シロアリなどの嫌う精油成分が多く含まれていますので防虫性もあります。さらに、ヤマワ木材では、桟きりにして、90日以上天日乾燥をしているそうです。この天然乾燥が、ミソ!時間をかけて乾燥させるため、割れや狂いが生じにくく、木の持つ樹脂などの有効成分も失わず、木材を腐らせる腐朽菌の繁殖も抑えられると言う良いことずくめなのです。宮崎杉の特性をフルに生かしたこの商品は、3000×28×107のサイズで販売しています。
   
 

詳しくは、ヤマワ木材(株)の若松社長にきいてください。
tel. 0986-38-2345

   
   
  参考
 
  建築雑誌「住む。」季刊 夏 No.26 2008年に、ウッドデッキの記事が掲載されています。そちらに「弥良来杉」も紹介されていますので参照ください。
 
   
   
   
   
   
  ●<うみの・ひろみつ>木材コンシェルジュ
ほぼ、毎日更新しています。ブログ「海杉 木材コンシェルジュ」 http://blog.goo.ne.jp/umisugi/
2009年3月31日をもって、日向木の芽会 を卒業しました。
海野建設株式会社 代表取締役 / HN :海杉
『杉で仕掛ける』web単行本:http://www.m-sugi.com/books/books_umi.htm
   
 
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