特集 秋田「杉恋」プロジェクト  
  T部長随行記
文/ 福田健一
   
 
 
   杉と杉に纏わる思いは津部長が存分に語ったと思いますから、私は仕事の○割近くの情熱をスギダラに傾ける津部長の随行記を写真中心に簡単にご紹介致します。(上司の手前、存分に記載できない為、以降はT部長と記載させていただきます。)
   
   講演の予定は1月18日。予定時間が午前中だったことから秋田へは仙台経由で前日入りした。数年前までは福岡―秋田便が就航していたが、福岡も秋田に負けず劣らず美人が多く、秋田美人目当ての旅客が思いのほか伸び悩んだことが原因(と私は思っている)で廃止。秋田へ行くには仙台経由で行かざるを得なかった。
   
 
   
   1月17日。 正午間際の便で仙台空港へ。厚切り牛タンの店で昼食を済ませ、秋田行きのこまちに乗車。菅原先生との会食は明日の予定であったが、先生は秋田駅で温かく出迎えてくださった。翌日の下打ち合わせも兼ね、講演予定の会場を下見すると、会場は予想を遥に上回る豪華さで、これまで意気揚々としていた部長の表情を青ざめさせた。「部長ならいつもどおりで問題ありません」とヨイショしようかとも考えたが、寒さで口がうまく開かなかったので断念した。日本酒付打合せの後、菅原先生が秋田駅周辺を案内してくださったのだが、秋田県では「あきたびじょん」と「ょ」を小さくすることで「あきたびじん」とかけたコミュニケーションデザインを活用したイメージアップ作戦を展開中であった。
   
 
  秋田駅自由通路   「あきたびじょん」作戦
   
 
   
   1月18日。落ち着かない様子のT部長が印象的だったので思わずパシャリ。
   
   
  講演会場で緊張の面持ちをたたえるT部長   会場内部
   
   あれだけ緊張していたのに、いざ始まれば・・・用意した資料の中身を数倍に膨らませ、いつものペースに。弊社の宣伝をさせていただきながら、日向や海幸山幸の紹介を説明した。後半は菅原先生のコーディネートで意見交換会。秋田駅周辺のイメージアップのためにというテーマで活発な意見が出て盛り上がりました。5月26日杉恋プロジェクトも楽しみです。
       
   
  発表中のT部長   発表中の菅原先生
   
 

 講演後、秋田県の泉山課長の案内で、国際教養大学図書館等を視察させていただいた。弊社でも近年は様々な木造化・木質化に取り組んでいたが、それを遥に凌駕する温もりの大空間と洗練された独特な構造美に感動。弊社の大分支社も木質化オフィスを提案していますから皆様大分に遊びにこられる際はぜひ見てください。

   その日の夜も、菅原先生がお付き合いくださって、秋田県の泉山課長、猪島技監、スギダラの加藤さんらと共に秋田の地元料理に舌鼓をうった。NHKの夕方のニュースでT部長の講演風景が放送されたときの部長の安堵の表情もなかなか印象的でした。
   
   
  国際教養大学図書館   夜出た品のひとつ「におさく饅頭」
 
  菅原先生とT部長(一番楽しみにしていた写真がピンぼけしてしまったので帰社後T部長にひどく叱られた。)
   
 
   
   1月19日。8時35分のつがる1号に乗り新青森へ出発。九州ではこんな状況なら列車は到底走っていないなという状況でもここは秋田。ものともせずに運行している。
   3時間ほど電車に揺られ、新青森駅へ到着、駅を視察し、お土産を一通り物色し、新幹線と在来線を乗り継ぎ、いちご煮とひらめ丼を求めて陸奥湊へ。誤解が生じないように記載するが本日の目的は視察である。
   八戸駅周辺を視察した後、新幹線にて仙台駅へ移動。仙台メディアテークを視察し、本出張2回目となる厚切り牛タンをいただいた。3日目ということもあり、この日は軽めに日本酒を飲みホテルへ戻る。
   
 
  秋田駅のホーム 
 
  新青森駅
 
  車内にて
   
  ヒラメ丼といちご煮    本出張2回目の牛たんの視察
   
   今回東北の地へ足を踏み入れたが、スギダラの繋がりと、その繋がりを起点として様々なプロジェクトが動き始めていく姿、スギダラが全国津々浦々で活動している様を再認識することができた。イチ民間企業にできることは限られているが、こうした企業の枠を超えた取り組みこそが街や地域を活性化させる起爆剤となるのかもしれない。
   
   最後に、今回T部長と私をお世話してくださった菅原先生をはじめとした皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
   
   
   
   
  ●<ふくだ・けんいち> 九州旅客鉄道株式会社 施設部設備課
   
 
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