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今月号の特集吉野を見て、最近の吉野の充実ぶりに改めて感心している。吉野地区だけではなく、スギダラ関西らしい、山と製材からまちや人へというまさに川上から川下までのネットワークが実にうまく機能し出している。 そもそも我々が吉野を最初に訪れたのは、2005年3月のスギダラ吉野ツアーである。まだ月刊杉が出来ていないので、当時千代田さんが「スギダラ家の人々」でレポートしてくれていた。本部からはスギダラ三兄弟、内田みえ、長町美和子、増田奈々ちゃんや中尾ちゃん。そして宮崎から日向市の和田さん、宮大の出口先生、吉武先生らが参加している。これは日向の課外授業の直後でもあり、杉繋がりで名門吉野を一度表敬訪問しようということであったと思う。宴会が終わった後、部屋に戻って和田さんが吉野の皆さんに課外授業のビデオを見せてくれ、みんなでウルウルしていたことを覚えている。そして吉野側は吉野中央木材の石橋社長、上北部長はいるが、なんと輝一ちゃんは吉野にはまだいなかったのである。そしてこのツアー、吉野とスギダラのつなぎ役は第一回杉コレグランプリを受賞した狩野新さんだった。それ以来、狩野さんはずっと吉野とスギダラの関係を静かに見守り続けていてくれる。 |
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2005年3月、初めて訪れた吉野川、吉野山の風景は忘れない。 | ||||||||||||||
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2009年11月、スギダラセミナー。ずいぶんと吉野軍団が膨れあがった。 | ||||||||||||||
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2011年11月、吉野の製材所の風景もまた文化的景観なのだ。 | ||||||||||||||
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そして76号で特集した「秋田杉恋プロジェクト」の柱の一つ、杉デザインコンペの一次審査が先日(4月7日)審査委員長川上元美氏のアトリエで行われた。武田光史さん、小野寺康さんら参加、審査は長時間に及んだが、秋田らしさ、そしてバリエーションにとんだ7作品が選ばれた。最終審査がとても楽しみである。コンペのスタートは上々である。 |
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2006年6月、三兄弟で訪れた秋田の桃源郷、手這坂。田植えが済んだ直後。 | ||||||||||||||
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2008年11月、秋田窓山デザイン会議の一コマ。最優秀賞授賞式! | ||||||||||||||
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2012年4月7日、秋田杉恋デザインコンペ、一次審査の模様。 | ||||||||||||||
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吉野と秋田、日本が誇る杉産地が、新しい世代によって今までに無い価値観を持ち、良い方向に向かって動き出している。杉だけではない、日本の地方の行き方の一つの方向を示す出来事がそこから生まれようとしている。 |
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● <なぐも・かつし> デザイナー ナグモデザイン事務所代表。新潟県六日町生まれ。 家具や景観プロダクトを中心に活動。最近はひとやまちづくりを通したデザインに奮闘。 著書『デザイン図鑑+ナグモノガタリ』(ラトルズ)など。 日本全国スギダラケ倶楽部 本部 facebook:https://www.facebook.com/katsushi.nagumo |
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