特集 天草高浜フィールドワーク2012

  ビバ!高浜愛\(^o^)/
文/ 中川みどり
 
 
  高浜で暮らし始めて3年半になります。
それまでは隣接する大江地区に14年住んでました。
なので鹿児島出身である私の天草歴は17年あまり!
きっかけは「嫁に来た」というわけではなく、当時の元夫もよその人ですので、いわゆる「Iターン組」なのでした。
職場は天草市の中心地・本渡にありますので、毎日片道40分かけて通勤しています。
  鹿児島市の実家で一人暮らしの母親からは帰郷を迫られ、職場では本渡への引っ越しを勧められ!?
それでも私が高浜に執着するのは、日々私を癒してくれる美しい自然景観と、そこからもたらされる恵みである食材であったり遊びの楽しみであったり、魅力あふれる歴史や文化―――こうした言葉ではとても言い尽くせない「魔力」がここにはあるからなのでした。
   
  こうして私が愛してやまない高浜で、去年より始まりました「高浜フィールドワーク」。九州大学の藤原先生が学生さんや社会人の方々をたくさん引き連れて、2泊3日のかなり強攻!かつ濃厚なスケジュールで高浜のまちおこしについてのアイデア創出に取り組むプログラムです。
   
  私はここ高浜地区で生活部長という役を担っているため、今回は昨年とは異なり、カンペキな裏方として昼食作りをさせていただきました。
前もって藤原先生より地区振興会事務局に注文があり、「高浜海幸山幸カレー」なるものをお願いされたと聞いておりましたので、私は職場で担当している部署の役得ともいえる、大量にゲットして持ち帰ったタコを冷凍保存。
私自身が釣ったタコは2匹だったのですが、釣り舟の船頭さんが釣ったものを4匹もらって、合計6匹のマダコをカレーの材料にとっておいていたわけです。
普段より高校生2人を養っている主婦でもある私ですが、さすがに80人分のカレーはもちろん、はたまた自分では作ったこともない郷土料理「せんだご汁」にいたっては「一体わたしにどうしろと??」と悩んでしまったり(><)
   
  そんなこんなで泣いたり笑ったりのてんやわんやなドラマがひそかに展開され、結局は振興会会長と事務局のご尽力により、当日はカリスマ主婦な方々の強力な支援を得ることとなり!なんとか参加者のみなさんにおいしいお昼ご飯をご提供することができました。
ほんと、自分一人のチカラでは何事もなしえないものだと、しみじみ思った経験でした。そして、「ごちそうさまでした!」「ありがとう!」と言ってくださったみなさんの笑顔が、がんばった私への何よりものご褒美でした。
   
  さて、最終日に発表された成果は期待と予想をはるかに上回る素晴らしい内容で、感動と感激のあまり私は号泣。
高浜に縁もゆかりもない人々による、あふれんばかりの高浜愛!
それは、人目もはばからずつい大泣きしてしまうのには十分な根拠があるものでした。
   
  あの日作ってもらった「だいすき!天草高浜」FACEBOOKページ
私はそれにせっせと投稿し、遠くに散らばってそれぞれの現場でがんばっているみなさんに対するせいいっぱいの感謝と、何よりもここ高浜への愛と勇気と情熱!そんなこんなを表現しつつ、来年またみなさんにお会いできることを楽しみにしているところです。
   
  ビバ!高浜愛\(^o^)/ア〜ァ、ビバードンドン♪(笑)
   
 
  高浜の暮らし1:地元の少年たちが泳いで遊ぶ 「ターザン」と呼ばれる場所。 ターザンが「ア〜アァ!」とやる時の あんな縄か蔓のようなものが ここにもぶら下がっている。 photo/中川野原
 
  高浜の暮らし2:天然ウナギ。息子が手づかみで捕まえてきた。 photo/中川みどり
 
  「高浜海幸山幸カレー」に入れたマダコ(2匹)は筆者(右)が釣りました
 
  郷土料理「せんだご汁」をつくる地元カリスマ主婦のみなさま photo/ふ印ラボ(九州大学大学院 藤原惠洋研究室)ブログ   マダコの入った「高浜海幸山幸カレー」
photo/岡田智博氏
   
   
   
   
  ●<なかがわ・みどり> (社)天草宝島観光協会
   
 
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