鬼塚電気工事 ZEB社屋に集った思い
 

濃密で有意義な1年半

文/木島 洋平

   
 
 
  副題
 

当初、進めていた計画から先進的な設備を用いたZEB建築物とする決定をされてから事務所兼ショールームをコンセプトに社員が快適に楽しく働ける会社の設計が再スタートしました。構造も当初鉄骨造の計画から津波避難ビルとしてRC造へ変更し、各専門分野の方のアドバイスや協力を得て加速度的に設計を進めていったことを今でも鮮明に思い出します。『ZEB』による補助金申請を行うにおいて設計工程的にかなりシビアな期間でしたがオーナーである尾野会長、尾野社長をはじめ、社員の方々の協力の上で当初立てたスケジュールに合わせて仕様決定しながら各種申請手続きに間に合わせることが出来たときは安堵したのを覚えています。デザインにおいても武蔵野美術大学の若杉さんチームによる考え方や進め方をともに進める中で刺激を受けたことが多々ありました。建築設計においても外付け可動ルーバーや光ダクト、ライトシェルフなど先進的な建材を導入して計画することが出来ることを楽しく行うことが出来ました。設備設計においても水素発生装置や風力発電などこれまでにない設備を導入しあたりその設置方法や仕組みを学び、ZEB対応のあり方を知ることが出来ました。

工事着手してからも工事期間の厳しい中、清水建設の田中所長をはじめ専門的知識や経験から工事管理を学ばせていただきました。設計参加から工事完成までこの規模の建築としては1年余りと非常に短い期間でしたが、濃密で有意義な期間でした。

   
   
   
   
   
  ●<きじま・ようへい> 東九州設計工務株式会社
   
 
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