まず、海杉は、仕事をしていない。霞を食べて、何とかしのいでいる。一時は、仕事ができないくらいボランティアやまちづくりをやっていた。(今もだけど…)朝から晩まで…。そんなのが何になるんだ?と同業者(建設業者)からは、陰口を叩かれていることも知っていた。木材業者からは、なぜそこまで、一生懸命なんだ?と逆に質問を受けたりする。答えは、「自分自身でも分からない??」
南雲さんや内藤さん、小野寺さんのデザインした杉のファニチャー類は、全て海杉が関わらせていただいた。もちろん、杉コレクショングランプリ作品
(参考:http://homepage2.nifty.com/shinkano/compe/hyuga/hyuuga.htm)の狩野さんの「スギナミキ」もだ!
笑い話だが、霞をいくら食ってもお腹いっぱいにならない。だから、いくらでも食える。多分、海杉も杉の霞はたくさん食っているけど、南雲さんの方がちょっと多いと思う。
そんな海杉が、「日向市駅周辺の杉ダラ的鑑賞法」自信をもってお勧めする。多分、コレだけで本が一冊書けるのでは、と思う今日この頃だ。
はじめは、どうしても、日向市駅のホームからだろう。列車から降りたら、まずは、深呼吸。すぐに杉の天井を見上げるだろうが、ぐっとこらえて、日豊本線とクロスする東西の道を探して欲しい。東の道は、まっすぐに細島商業港に突き当たり、眼下は、太平洋が見える。西の道は、富高古墳
(参考:http://www.city.hyuga.miyazaki.jp/bunkazai/browse.php?number=9)に突き当たる。小さな小山は、金が採掘されたという伝説もある。この都市計画的クロスラインは、日本中捜してもなかなかお目にかかれないと思う。「昔、駅から海が見えた」というお年寄りの話を知っている海杉は、勝手に昔の日向市を知っている方々に懐かしい演出ができると企んでいる。日向市のまちづくりは、この軸線を上手く利用した計画が、ポイントだと海杉は密かに思っている。
日向市駅の杉の天井は、いきなり、メインディッシュ、光、色、形状、構造、そして、匂い。建築の鑑賞法は、さまざまだが、最初に内部空間を見せるという手法は、駅舎ならでは…だ。しかも、匂いつきだからたまらない。
この建物を見るなら、北からでも、南からでも良い。要するに日向市に来るなら列車で来てほしい。 |